プロレス 変な噂 悪い噂
僅か2年で売り上げが二倍にアップした新日本プロレスとは対照的に、旧全日本プロレス三団体の苦境が続いています。
宝島社発行「プロレス 変な噂 悪い噂」では、そんな三団体を中心に記事を構成して発売。
既に、新日本と業務提携をしたと噂のNOAHについては、巻頭で特集。
NOAH買収説の深層、プロレス変な噂 悪い噂:雑誌・書籍感想
今回は、残りの2団体について書いてみます。
本社と現場の不協和音 全日本プロレス
2013年に前オーナーから経営権の譲渡を受け秋山選手兼社長のもと、スタートした全日本プロレスではありますが、新スポンサーとなったのがケーブルテレビ山形。
ウェブページに飛ぶと、かろうじてサイドバーに全日本プロレスのバナーが貼られていますが、元々、円も縁もない会社。
スポンサーにとって、メリット、シナジー効果が見えず、双方にまったく友好な関係が築けていません。
昨年10月には、それまでプロレス界とは12年もの間疎遠だった馬場元子さんをリングに上げ、大政奉還を演出した全日本プロレスですが、その直後に行なわれた世界最強タッグでは、行く先々の会場で空席が目立つ始末。
どのチームが優勝したのか、ほとんど記憶にも残っておりません。
1つ1000円のケーキが次の日行ってみると、半分に切られ、見栄えが悪くなったケーキが2つとも1000円で売られている。
これは、今の全日本プロレスを表現した記事内容です。
言うまでもなく、半分に切られた片方は離脱した選手が中心となって旗揚げしたW-1。
新日本プロレスに業務提携を申し込むも、門前払い同様で断れたという、現全日本プロレスに次の一手はあるのでしょうか?
借金2億円でオーナー激怒 W-1の憂鬱
2013年、全日本プロレスから飛び出す形で旗揚げ戦を行なった武藤選手率いるW-1。
旗揚げ戦では、所属以外の全選手を未発表として話題を呼びました。
しかし、武藤選手のパートナーがボブ・サップ選手、対戦相手がレネ・デュプリ選手とゾディアック選手という、見事に期待のはるか斜め上45度のカードを持ってきたW-1に不安を覚えたのが2年以上も前の話。
不安は、現実どころか、さらに斜め上45度のものとなっています。
ファンは、いままで5000円で見ることができたところを分裂したおかげで1万円出さなくてはならなくなった。
これは、今のW-1を表現した記事内容です。
言うまでもなく、分裂した片方は全日本プロレス。
団体の王者である武藤選手の膝がパンク寸前のW-1に次の一手はあるのでしょうか?
旧全日本プロレス三団体が復活する方法!
同じ雑誌の中で、言い方こそ違えど、全く同じ意味で表現された全日本プロレスとW-1。
そろそろ一つに戻っても良いのではないでしょうか。
しかし、ただ戻っただけでは刺激が足りません。
前述のケーキに例えると、鮮度が落ちたものは、なにかしらのトッピングを加えなければ売り物になりません。
それでは、方舟というトッピングはいかがでしょうか?
全日本プロレス、W-1、そしてNOAH。
半分になったケーキを元通り1つに戻して、さらに同じ成分でできたトッピングを加える。
もちろん、価格は据え置きです。
なんだか美味しそうに思えてきます。
誰にとっての理想郷?
W-1が旗揚げした際、誰かが「理想郷」と言いました。
誰にとっての理想郷なのでしょうか?
プロレスラーにとっての理想郷よりも、ファンにとっての理想郷を優先してください。
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