今年最強の寒波が日本列島にやってくる!
厳しい寒さを凌ぐにはストーブ、ヒーター、エアコンが必要ですが、「エコで快適な節電」が求められる昨今は、あまりに電力を消費するのもはばかられます。それでも、冬場の電力消費量の50%以上を占めると言われる暖房をどうにか減らしたい。
そのためには、何かとてつもなく熱いもので寒さを吹き飛ばさなければなりません。
「スターダム(STARDOM)」は2011年1月にスタートした女子プロレス団体、後発ながら熱いプロレスで聖地・後楽園ホールを埋める人気団体です。
人気の要因は会場後方まで伝わる熱のこもった試合です。選手全員が一丸となってプロレスに取り組む姿は、寒さをあっというまに吹き飛ばします。
旗揚げ戦を闘った唯一の選手で若干22歳ながら三強の一角を占める岩谷麻優選手、人気テレビ番組「世界ふしぎ発見!」のミステリーハンターを務める宝城カイリ選手、一般紙で水着グラビアを飾る紫雷イオ選手らが在籍。
東京中心のスケジュールが組まれがちな女子プロレス界では珍しく、大阪・名古屋・山口など全国を巡業する制度が残されています。きっとあなたの住む街までやってくる。
スターダムではこのたび、5周年を向かえ記念大会を開催。後楽園ホールに1050人の観客を集めました。
今回は、後楽園ホールで行われた5周年記念大会のメインイベント、ワールド・オブ・スターダム選手権試合「王者・紫雷イオ選手vs挑戦者・宝城カイリ選手」の熱い熱い一戦を振り返ります。
ワールド・オブ・スターダム選手権試合
全選手入場
スターダム全選手の入場から始まります。まずは挑戦者の宝城カイリ選手から。
そして、ワールド・オブ・スターダム王者の紫雷イオ選手です。
選手を代表した挨拶は挑戦者の宝城カイリ選手です。
選手入場
選手入場、オーバーマスクに新コスチュームの宝城カイリ選手です。面舵がクルクル回っています。
紫雷イオ選手もオーバーマスクで入場です。
タイトルマッチ恒例の記念撮影。今のところ対戦前のピリピリした空気はありません。
宝城選手のコールに合わせて紫の紙テープがいっせいに舞います。
紫雷イオ選手のコールでも紙テープが舞います。
見つめる宝城カイリ選手にスイッチが入ったのでしょうか。緊張感をまとい始めました。
王者・紫雷イオvs挑戦者・宝城カイリ
スターダム所属選手同士、握手を交わして試合開始です。
すぐに、激しいエルボーの打ち合いが始まりました。お互いに一歩も引きません。
額を合わせて押し込みます。
試合序盤からラ・ケブラーダが出ました。飛行中の姿勢にはひときわ気を使っている紫雷イオ選手です。
追い討ちをかけるように、エプロンサイドで強烈なボディスラム。この一撃で宝城カイリ選手は腰を強打しました。
さらに、キャメルクラッチで腰を痛めつけます。これはキツそう。
攻撃の手を緩めない。王者・紫雷イオ選手の強烈な張り手。
勢いそのままに場外に誘い出す紫雷イオ選手。攻めていながらもこの表情です。
とても気持ちの伝わる表情の宝城カイリ選手です。南席の入り口からダイビングフットスタンプを見せます。荒業です。
リング上に戻っても攻防は続きます。こういう泥臭い展開は二人の持ち味のように思います。
ここで宝城カイリ選手が、紫雷イオ選手の得意技・ムーンサルトプレスを狙いますが、バランスを崩し失敗です。
とんでもなく落差のある紫雷イオ選手のスワンダイビング式ミサイルキック。
紫雷イオ選手が、宝城カイリ選手のダイビング・エルボードロップを投下。こちらは見事にヒットしました。
試合開始25分が経過したころ。さすがに疲れを隠せない紫雷イオ選手です。
疲れているのは宝城カイリ選手も同じこと。最後の力を振り絞ります。
コーナーに上がった宝城カイリ選手にエルボーを打ち込む紫雷イオ選手。さっきも言いましたが泥臭い展開です。けど、そこが良い。
ついに宝城カイリ選手が、得意のダイビング・エルボードロップをヒットさせました。
しかしカウントは2!この表情を見せます。
もう一度、ダイビング・エルボードロップを狙いますが、今度は迎撃されました。これは痛い!
今度は、同じコーナーに紫雷イオ選手が上がります。
そして、得意のムーンサルト・プレスを決めました。
試合終了後
ムーンサルト・プレスから体固めで、見事にワールド・オブ・スターダム王座を防衛した紫雷イオ選手にベルトが返ってきました。
30分近い熱闘を見せた宝城カイリ選手と熱い抱擁を交わします。いや、ほんと熱い試合でした。
闘い終わってノーサイド。紫雷イオ選手の手を借りて起き上がります。
ワールド・オブ・スターダム王者、紫雷イオ選手です。
最後は全員でスターダムの「S」ポーズで終了。
感想
スターダム観戦はかなり久しぶりでしたが、めちゃくちゃ熱い試合を観れました。
やっぱり後楽園ホールまで観にいくからにはあるいていど期待して行きましたが、見事に予想以上の好勝負。
ずっと観にいってなかったを少し後悔するくらいです。文中でも何度か書きましたが、紫雷イオ選手も宝城カイリ選手も、華やかな見た目や技とは裏腹に、実は泥臭いところに魅力を感じます。
決して大きい選手ではありませんが、エルボーや張り手の打ち合いからは二人の気持ちがビンビン伝わってきた気がします。
本当に、女子プロレスに一生懸命とりくんでいるんだなぁと思います。
考えていれば、東京スポーツ選定の2015年プロレス大賞の1位と2位、週刊プロレスグランプリの1位と2位どうし。そんな旬の女子プロレスラーの熱い試合は、会場の空気を確実に10度くらいは上げました。
試合後は、安川惡斗さん率いる大江戸隊が動きました。こっちの展開もおもしろそう。スターダム、良いですよ。