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若きGHCヘビー級王者、清宮海斗!コイツの試合を見てみたい!

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若きGHCヘビー級王者、清宮海斗!コイツの試合を見てみたい!

コイツの試合を見てみたい!

のっけから「コイツ」なんて言い方ではなはだ恐縮だが、正直にこう思ったのだからしょうがない。コイツとは、プロレスリングノア所属の清宮海斗選手のこと。清宮海斗選手が1.6後楽園ホールで行う、GHCヘビー級王座戦をどうしても見たかった。

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デビュー戦

若きGHCヘビー級王者、清宮海斗!コイツの試合を見てみたい!

なんだか、あばれる君みたいだな。

重ねて恐縮だが、これが僕の清宮選手への第一印象だった。清宮選手のデビュー戦は2015年12月9日ディファ有明大会。当時のノアは鈴木軍が侵略していたこともあり、かなりの頻度で見に行っていた。

清宮選手は新人らしく頭を綺麗に刈り上げて戦った。その姿があばれる君のように見えた。ドロップキックで見せ場を作るも、先輩選手の壁は厚く壮絶に散った。記録を見ると、エメラルドグリーンのタイツだったようだが、その記憶はまったくない。

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トップへの階段

2017年7月、清宮選手はカナダへと飛んだ。海外武者修行だ。約半年後の12月22日に帰国。2018年1月6日にいきなり、拳王選手の持つGHCヘビー級王座に挑戦、壮絶に散った。デビューから約2年の選手がGHCヘビー級王座に挑戦するのは異例中の異例である。

若きGHCヘビー級王者、清宮海斗!コイツの試合を見てみたい!

さっき、あばれる君なんて言っちゃったが、わずか半年の海外遠征で清宮選手の風貌はめちゃくちゃ変わっていた。髪の毛は伸び、ほどよく茶髪、表情は自信に満ち溢れていた。控えめにいって、若きエースに見えた。凱旋直後のオカダ・カズチカ選手や飯塚隆史選手みたいな感じ。近い将来、間違いなくこの若武者がノアのトップにのし上がると実感した。

4月、早くも結果を出した。清宮選手は潮崎豪選手と組んで「グローバル・タッグ・リーグ戦」で優勝。これは新日本プロレスで言うとワールドタッグリーグ戦、全日本プロレスで言うと世界最強タッグ決定リーグ戦のようなもの。ノア内で一番のタッグを決めるリーグ戦での優勝だ。着実にトップへの階段を駆け上がっているようだ。

だが、勢いはそこまでだった。夏以降、若武者の名前を聞くことがなくなった。ケガなくシリーズに参戦しているが、どうも試合内容が伴わないようだった。先輩相手に星を取りこぼすという表現もおかしいが、先輩相手に勝てなくなっていたようだ。

若きGHCヘビー級王者、清宮海斗!コイツの試合を見てみたい!

私が見に行った試合でも、不可解な3wayに取り込まれ苦悩する姿が見れた。まさか、GHCタッグで組んだ選手と同じよう道をたどるのだろうか?

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GHCヘビー級王座へ

いやいや、そんなはずはない。苦悩する若武者は結果を出した。11月に行われたグローバル・リーグ戦で優勝。

これは新日本プロレスで言うG1クライマックス、全日本プロレスで言うチャンピオン・カーニバルのようなもの。シングルナンバーワンを決めるリーグ戦で、デビューから3年にも満たない若武者が優勝を決めたのだ。オカダ・カズチカ選手だって、新日本プロレスの再デビューから、G1クライマックス優勝まで5年かかっているといえば、その凄さが伝わるだろう。

勢いそのままに、12月16日には杉浦貴選手の持つGHCヘビー級王座に、横浜文化体育館という大舞台で挑戦。見事に奪取し第32代王者となった。デビュー最短戴冠記録(3年0か月)、最年少戴冠記録(22歳5か月)も付いた。

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後楽園ホールで防衛戦

さて、冒頭の「コイツの試合を見てみたい!」と私が思ったのはその次の防衛戦。ちょうど1年前、GHCヘビー級王座で戦った拳王選手を、王者として迎えた。

拳王選手は「丸藤・杉浦時代を終わらせる」と叫び、ノアのリングで孤軍奮闘していた選手だ。前世代の選手を追いかけていると、気づけば後ろに清宮選手が追いかけてきた、それもものすごい速度で。ここで負けると、自分の時代を築くことなく清宮選手に時代を取られてしまうことになる。つまり拳王選手だって負けるわけにはいかない立場だ。

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かくして結果は、清宮選手の防衛。「2019年、皆さん一緒に駆け上がっていきましょう!」と叫んだ。ノアの若武者は後楽園ホールのメインを勝って締めた。これ以上にない結末である。試合後にはマサ北宮選手と小峠篤司選手が挑戦へ名乗りを上げた。両者とも清宮選手よりも先輩選手ではあるが、ここで星を取りこぼすわけにはいかないだろう。

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ものごとが変わるのは一瞬

どこかの選手は「ものごとが変わるのは一瞬だ」というが、清宮選手のGHCヘビー級戴冠はまさにこれ。実際には凱旋・初挑戦から1年の歳月を重ねているが、これから続くレスラー生活から見れば、まさに一瞬でだ。

新日本プロレスは、オカダ・カズチカという若武者をトップに据えて、業績を倍増させた。これに続くのが、ノア、全日本プロレス、レッスル・ワン、DDT、大日本プロレスという順メジャー級団体であろう。これらの団体は、軒並み、オカダ選手のような若武者をトップに据えている。今、トップにいる若者たちは数年後、確実にプロレス界の中核を担っているだろう。

見ておいて、損はない。絶対にない。

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