新日本プロレスの、ベスト・オブ・スーパージュニアが全9試合中6試合を終えました。
Aブロックは鷹木信悟、Bブロックはエル・ファンタズモとウィル・オスプレイがトップを走りますが、依然として、予断は許されないカオスな状況が続きます。
さて、出場選手は開幕前に記者会見を行い、各自様々なコメントを残してきました。
優勝を約束する者、全力を誓う者など様々。
これらコメントは、言い換えれば公約と同じもの。思っていることを口にした以上、それは守らなければいけません。
そこで今回は、開幕前に残したコメントが、現時点でどのていど守られているのかを見ていきます。
Bブロック
次にBブロックを見ていきます。トップは5勝1敗でエル・ファンタズも、ウィル・オスプレイが並びます。
直接対決でファンタズモが勝っているぶん、やや有利です。
田口隆祐
真面目に試合をして、頑張りたいと思います。
田口の真面目が何を指すのか分かりませんが、東北3連戦では3連勝を飾り、そのすべての試合がメインで、勝利後マイクを握りました。
真面目に観客を喜ばせて、真面目に戦い、真面目に勝利する。公約通りといって良いでしょう。中盤戦はやや失速しましたが、優勝圏内に踏みとどまっています。
ウィル・オスプレイ
私が『BEST OF THE SUPER Jr.』で優勝することを、誰を止められることはないと思います。
優勝候補筆頭にふさわしく記者会見では優勝宣言を行いました。
残念ながら、BULLET CLUBの新メンバー、エル・ファンタズモを不覚を取りましたが、まだまだ優勝候補の筆頭です。
ただし、イーグルス、DOUKI、田口と、一癖も二癖もある選手との公式戦を残しているのが気がかりです。
ロッキー・ロメロ
ファンや選手のみんなに自分の真の実力を見せるいい機会だと思っています。
BOSJの裏MVPといって良い活躍を魅せるロッキー・ロメロ監督。
後楽園ホール3日目では、全勝を続けるエルファンタズモにストップをかけた試合はとくに格別でした。多くのファンが心を打たれたでしょう。
最近では監督や解説としての活躍が中心でしたが、選手として心の実力を見せまくっています。
YOH
勝ち進んで、両国・決勝は、特別な相手と試合します。
星取りは3勝3敗の五分。正直「勝ち進んで」とは言えません。
両国・決勝で戦いたい特別な相手とは誰でしょうか?やはり同じロッポンギ3KのSHOだとすれば、ともに決勝進出は難しいかもしれません。
バンディード
- 自分の実力を見せつけるために日本に来た。
- 最後はメキシコ人同士の決勝があってもいいと思う。
新日本プロレスの日本国内の試合はBOSJが初めてのバンディードです。
戦績は五分と奮いませんが、最大の技21プレックスを解禁したあたりから、実力が浸透し始めました。実力を見せつけているといって良いでしょう。
メキシコ人同士の決勝ということですが、Aブロックからはドラゴン・リーが進出圏内ですが、Bブロックからバンディードが進出する可能性は少ないです。
残念ながら実現は難しそうです。
成田蓮
僕は全員に勝つつもりで、負けるつもりはいっさいありません。『BEST OF THE SUPER Jr.』初の“ヤングライオン優勝”を目指して、頑張ります
現状6選全敗。結果は伴っていませんが「勝つつもり」で戦っているのは十分に伝わっています。「初の”ヤングライオン優勝”」はすでに実現不可能となっています。
エル・ファンタズモ
俺が優勝するのは間違いないだろう。
BOSJでもっとも注目を集める選手です。
実際のところ、最初は実力に疑問がありましたが、試合を重ねるにつれ支持を得ることに成功。対戦相手やファンを小馬鹿に戦いながらも、決めるべきところは決める姿は現代型ヒールの理想形です。
直近の後楽園ホール大会ではロッキー・ロメロに不覚を取りましたが、5勝1敗とトップの戦績。優勝にかなり近いです。
ロビー・イーグルス
BULLET CLUBが優勝することは間違いないと言い切ることができる。
4勝2敗と悪くはない戦績で、なんとか優勝圏内。
コメントでは「BULLET CLUBが…」といっているところがポイントです。
Aブロックでは石森が、Bブロックではファンタズモが5勝1敗と十分に優勝圏内です。BULLET CLUBから、誰かが決勝に進出するのは間違いないでしょう。
BUSHI
この最高のシチュエーションで、最後にリングで叫んでやりますよ。エンセリオ! マ・ジ・で。
BOSJ恒例の開幕3連敗からの3連勝と、相変わらずのマイペースです。
「最高のシチュエーション」というコメントですが、ここまでの盛り上がりをみると、最終の両国でも「最高のシチュエーション」になるのは明らかです。
問題は「最後にリングで叫んでやる」の部分、Aブロックから、パートナーの鷹木信悟が優勝を決めても叫ぶことはできます。もちろん、不本意でしょうが……。
DOUKI
今回の俺の目的は、『SUPER Jr.』の破壊だよ。
目的が「破壊」と言い切るDOUKI選手。ラフ殺法を繰り出しますが「破壊」には至っていないのが正直な感想です。
結論
記者会見で優勝宣言をしたのはオスプレイ、ファンタズモ、イーグルス、成田の4人。間接的に述べたのはYOHと合計5人です。偶然ながらAブロックと同じ人数になりました。先のブログでも言いましたが、出場する以上は優勝を公約にしてほしかったです。
興味深いのは、優勝圏内にいる4人(ファンタズモ、オスプレイ、イーグルス、田口)のうち3人が記者会見で優勝を口にしていることです。Aブロックでもそうでしたが、優勝を口にしたことで責任感が生じるのではないでしょうか。
「思っていることは口に出さないと伝わらない」という言葉の説得力を感じます。