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ザック・セイバーJr.【新日本プロレス】が強くなった理由を考える

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ザック・セイバーJr.【新日本プロレス】が強くなった理由を考える

ザック・セイバーJr.選手が強すぎる!

2018年、ニュージャパン・カップで優勝してIWGPヘビー級王座に挑戦。2019年のイッテンヨン東京ドームでは石井智宏選手に勝利。それも何やら名前がめっちゃくちゃ長い技で勝ちました。

聞けば、ブリティッシュヘビー級王座の他にもいろいろベルトを持っているらしい。いつでもどこでも自分のペースに持ち込んで、完膚なきまでに相手を極めあげる。2018年末は、活躍の場が少なかったですが、圧倒的な強さを見せています。

たしか、去年の今頃は、ここまで強い選手ではなかったように思います。では、なぜ、ザック・セイバーJr.選手は、ここまで強くなったのでしょうか?

今回は、その理由を考えます。

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棋士の3つのプロセス

ザック選手の強さは、サブミッションの多彩さにポイントがあります。

最初の一手が返されても、すぐ次の一手に移行し、さらに次の一手で極める。その戦い方は、まるでチェスや将棋の棋士が、一手ずつ相手を追い詰めるようにも見えます。

では、チェスや将棋の達人は、どのように次の一手を考えているのでしょうか。

将棋の達人・羽生善治氏によると、棋士は大まかに、3つのプロセスで「次の一手」を考えるといいます。

1.打つべき手を削る

将棋では、打てる手は無数にあります。ただし闇雲に打つようではまず勝てない。まずは、無数の手の中から、有効な手を残し、要点ではない手を削ります。

2.先の手を読む

次に、この手を打てば相手はどう打つか?そして今度は自分がどう打つか?先の先まで読んで、対局を想像します。

3.大局を考える

最後に、いったん目の前の手から離れ大局を考えます。序盤から終盤までの流れを総括し、先の戦略を整えます。

かなり省略していますが、一流の棋士は、このようにして、数ある手の中から「次の一手」を決めるのです。

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プロレスの戦略

プロレスは、選べる手の多いジャンルです。

打っても投げても極めても良いし、はたまたリングの外に出ても良いし休んでも構いません。ロープに飛んでも良いし、椅子を持ち出しても良いでしょう。

無数の技の中から要点のない技を削り、最適な技を選びます。最適な技を決めたら、相手の出方を読んで、試合終了までを想像します。そして最後に大局を考え、戦略を整えます。

大局は、相手のスタミナ配分や感情によって変わります。相手が首を痛めているようであれば首を攻めるし、膝を痛めているようであれば膝を攻めます。

ザック選手は、東京ドームの石井智宏戦では、古傷である首に攻撃を絞り、見事にギブアップを奪いました。

技名:Hurrah! Another Year, Surely This One Will Be Better Than the Last; The Inexorable March of Progress Will Lead Us All to Happiness(新日本プロレス公式サイトより)

大局を考える能力

ザック選手が強くなったのは、この大局を考える能力が増したから。

大局を考える能力は、経験を積むことで上がります。それも同じようなことばかり経験するのではなく、いろいろな経験を積むことで大幅に上がります。

仕事に例えると、ルーチンワークばかりやっていても経験値は上がりませんが、新しい仕事に取り組んだり、転職して環境を変えると上がります。

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プロレス界が育てた怪物

ザック選手は、新日本プロレスに参戦していない間、世界中のリングで戦って、経験値を積んでいます。

いろいろなリングにあがり、経験を積むことで、大局を考える能力を大幅ましています。

その結果、今のスタイルを確立させて、圧倒的な強さを手に入れました。恐ろしいのは、ザック選手の強さは、まだ未完成なところです。

新日本プロレスのニュージャパン・カップ優勝だって、東京ドームの勝利だって、ザック選手にとっては、経験値を積むための舞台に過ぎないのかもしれません。

経験値を積めば積むほど、強くなっていく……。

プロレスリング・ノアのリングに来日し、新日本プロレスに流れ着いた、ザック選手ですが、もしかすると、とんでもない怪物になったのかもしれません。

強さを手に入れた、ザック選手は、自らの力でどんどん成長を重ね、そして今や、新日本プロレスの選手を全てタップアウトできるほどの怪物になりました。

大局を読む能力

これが、ザック・セイバーJr.選手の強さの理由です。

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