空前絶後のG1を制したオカダ選手をもってして長かったシリーズ!
全22選手参加という空前絶後のG1クライマックスを制したオカダ選手のインタビューが掲載されています。
今年のG1は選手数が多く、大会規模も過去最大。当然のことながら開催期間も長く、北海道の開幕から埼玉での決勝まで、実に3週間にも及びました。
さすがのオカダ選手をもってして、やはり長丁場と感じたようです。
しかしながら、それなりに移動日を挟んでの3週間。別の選手からは連戦が減った分コンディション作りがしやすかったという意見もありました。
それに対して、オカダ選手は「メインに出てないからそんなことが言える」と厳しい意見。
「メインで満足させてお客さんを帰す。大会を締めることを考えると普通に試合して勝てばいいだけじゃない。それなりの試合をしてなおかつ勝って。さらにそのあと締めて終わるって考えると、普通に試合して「今年の日程の方がいい」って言ってる人とは違うのかなと。」
全体的にメインでの出場が多かったオカダ選手にとって、移動日といえど完全に気を抜くわけにもいきません。
大会を締めるというプレッシャーと常に闘ってきたことが伺えます。
メインイベントを最も多く締めた選手はやはり…
それでは、オカダ選手が実際どの程度の数のメインイベントを締めてきたのか検証してみたいと思います。
ここ3週間の週プロを引っ張り出してきて検証してみましたのでご覧ください。
下記、全12大会の会場、そしてメインイベントののカードとセミファイナルのカードを羅列してみました。ちなみに、勝利をおさめた選手の名前を左側に記載しています。
北海道・北海道立総合体育センター 北海きたえーる
オカダvsAJ・スタイルズ
柴田vs中邑
青森・青森県武道館
棚橋vsドク・ギャローズ
真壁vsアンダーソン
山形・山形市総合スポーツセンター
オカダvs真壁
棚橋vs小島
秋田・秋田県立体育館
柴田vs棚橋
アンダーソンvsオカダ
宮城・仙台サンプラザホール
内藤vsオカダ
中邑vs本間
静岡・アクトシティ浜松
棚橋vs石井
オカダvs矢野
東京・後楽園ホール
中邑vs石井
永田vs柴田
大阪・大阪府立体育会館~BODY MAKER コロシアム~
棚橋vs中邑
オカダvs高橋
愛知・愛知県体育館
オカダvs後藤
棚橋vsベンジャミン
香川・高松市総合体育館 第一競技場
中邑vsドク・ギャローズ
柴田vs石井
神奈川・横浜文化体育館
オカダvs鈴木
スミスjrvs棚橋
埼玉・西武ドーム
オカダvs中邑
棚橋vsAJスタイルズ
※選手の敬称は省略しています。
そして、これを更に分かりやすくするため数値化してみます。
メインイベントに登場し勝利を収めた選手に3点。負けた選手は2点、セミファイナルに出場した選手は勝敗関係なく1点が加算しました。
メインでの勝敗で点数に差をつけているのは、通例として勝った選手が大会を締めることが多いからです。
逆にセミは勝っても負けても大会を締めることはしないので、両者1点としています。
この方式に基づいて、数値を表にしたのが下記です。
数値化することで、今の新日本プロレスを象徴する3人が浮かび上がってきた!
これによると、オカダ選手は全12試合の半分にあたる6試合にメインイベントで登場!
戦績は5勝1敗と文句なしの成績。獲得点数も20点とダントツです。まさしく、今年のG1を代表する活躍です。
次いで点数が多いのが棚橋選手。メインイベントに4回登場し3勝1敗。セミファイナルにも4回出場しています。決勝の舞台に立てなかったとはいえ、さすがの成績。獲得点数も15点と文句のつけどころがありません。
次に多いのが準優勝の中邑選手。メインイベントに4回登場し2勝2敗。セミファイナルにも2回登場しています。メインやセミへの出場回数こそ、上位2選手に劣りますが、まったく見劣りのしない成績です。獲得点数も12点と、オカダ選手・棚橋選手ほどではありませんが、立派なものです。
次に続くのが柴田選手ですが、点数でいうと6点。いかに上位3選手が突出してメインやセミに起用されているのが分かります。
さらに、5点が石井選手。4点がギャローズ選手と、その他の選手は混戦状態で続いています。
つまり、G1のメインイベントは、ほぼこのオカダ選手、棚橋選手、中邑選手の3人で独占状態だったということが分かります。
カードを見ても、全てのメインイベントには、オカダ選手・棚橋選手・中邑選手の3人のうち誰かが出場しています。
今、まさに新日本プロレスが、この3人を中心に回っていることが分かります。
意外なのが、現IWGP王者であるAJ・スタイルズ選手です。
初戦の北海道こそメインに出場しましたが、その後メイン戦線に絡むことなく、最終戦の西武ドームでセミファイナルに出場したのみ。その2試合とも黒星を喫しています。
最終的に、このメンバーで4位に入ったのはさすがですが、AJ・スタイルズ選手的には満足のいくG1ではなかったことでしょう。
健闘したのが、石井選手です。
なんと、メインのリングに2試合も立っています。残念ながら2試合とも負けていますが、棚橋選手・中邑選手を相手に引かないファイトを見せています。
後藤選手・真壁選手あたりはスランプでしょうか。もう少し元気な姿を見せてほしいものです。
こうやって数値化すると、見えにくかったものが見えてくる気がしますね。
数値化して表にするのって、けっこう手間掛かるんで頻繁にはやれませんが、また、大きな大会があればやってみたいと思います。
しかし、G1公式戦でありながら、一度もメイン・セミのリングに立っていない選手も存在しています。
G1公式戦である以上、全試合がメインイベントで通用するカードであってほしいと主張していますが、そういったカードって如何なものなんでしょうか?
[amazonjs asin=”B00M9I0GO6″ locale=”JP” title=”週刊 プロレス 2014年 9/3号 雑誌”]
[amazonjs asin=”B00MQRDZZW” locale=”JP” title=”G1 CLIMAX2014 DVD”]
[amazonjs asin=”B00LWB17TE” locale=”JP” title=”週刊プロレス増刊 G1クライマックス決算号 2014年 9/5号 雑誌”]