プロレス好き女子は、プロレスに何を求めている?
今週号の週刊プロレス1763号に、「プ女子生態調査」なる特集が掲載されました。
扉ページのキャッチを引用すると下記の通りです。
ここ最近、プロレス会場に女子ファン…名付けて”プ女子”の姿が増えてきた。そこで今週の中カラー特集では彼女らの”生態”をアンケート調査。約1ヶ月間、さまざまな団体の会場で生の声を集めた結果は…。
ここ最近、「鉄子」、「山ガール」、「カープ女子」など、今まで男性の世界とされてきたジャンルに進出してきた女性を総称する、〇〇女子系の言葉が、ついにプロレスにまで進出。
私自身、こういった呼び方は、いかにも話題作りといった感覚がして好きではありませんが、これもプロレスというジャンルを広く取り上げてもらうためには有益な方法。
新日本プロレスを中心に、全盛期は一度だけとは限らないとばかり盛り上がるプロレス界を更にメジャーなジャンルにするため、こういった話題づくりは、どんどんと行なってほしいと思います。
プ女子特集を現役レスラーが批判!
ところが、この特集に対して、数名の選手がSNSを通して異を唱えました。
これについては、崇拝するブログ「NWOな人々」に詳しく書かれているのでご覧いただきたく思います。
2名のレスラーが自身のツイッター上で、週刊プロレスの取材体勢を批判しております。
特集は特集として認めつつも、年々細分化するプロレス団体、および増えていくプロレス興行のレポートを削ってまで、人員・頁数を割いて掲載する必要があるのかというのが彼らの主張。
2名とも、同じ時期に自身が出場した興行があったにも関わらず、週プロでのレポートがモノクロでの小さい紹介のみであったことを疑問視。
それに対して、プ女子特集がカラー8ページという破格の扱いであったことを批判。そんなの掲載するのなら、もっと試合のレポートを強化してほしいと要望しています。
たしかに、細分化するプロレス団体、増えていくプロレス興行に対して、誌面が追いつかず掲載されていない興行が数多く見られます。
2名のレスラーは掲載されない興行が多いことを批判していますが、メジャー団体であっても、前座戦線で良質な試合が行なわれても取り扱われていないといったことが多々あります。
限られた頁数で対応していく以上、どうしても興行規模、編集体勢でのみに取り上げる興行の裁量が任せられるのはいたし方ありません。
この解決策としては、全てに興行を均一の頁数に割り振り、まるで昔あった熱戦譜のように機械的に掲載していくという方法が考えられます。
しかし、それですと何の面白味もない無機質な誌面が量産されるばかり。とても金銭を支払って購入するような雑誌ではなくなってしまいます。
こういった問題は、今までも何度か立ち上がっては消えてを繰り返してきましたが、結局のところ取材体勢が大きく変わらない以上、今のままが最良ということではないでしょうか。
地下アイドルとインディープロレスの共通項!
こういった問題は、アイドル界でも常態化しております。
プロレスファンの皆様にとって、知っているアイドルというとどのあたりでしょうか?
AKB48、ももクロ、モー娘。あたり?
AKB48は何人くらいメンバーを知っていますか?
SKE48、NMB48、HKT48との違いは分かりますか?JKT48、SNH48、SDN48までご存知ですか?
最近、NGT48の発表もありました。
ももクロの歌は何曲知っていますか?
合コン後のカラオケで聞いた「怪盗なんちゃら」しか知らないとかではないでしょうか?
モー娘。は2014年から名前が変わっているのを知っていますか?
今挙げたグループはアイドル界の中でも超メジャー級のアイドル達です。知ってて当然レベル。むしろアイドルオタクの中ではメジャーすぎてよく知らないという人もいます。
アイドルの専門誌「Top Yell」2014年11月号の特集記事を列挙してみます。
- 待ち望んだメンバーの帰還!5代目センターとして生田絵梨花が本格復帰!
- 激動のハロプロ!そのとき5人は?
- 路上から武道館へ――結成からわずか2年4ヶ月での快挙!!
それぞれ、乃木坂46、℃u-te、チームしゃちほこの記事ですね。非常に興味深いです。
分かりやすくプロレスに例えると、一つ目が、欠場から復帰した潮崎選手の特集。二つ目がWrestle-1に加入した元WNC勢の特集。三つ目が旗揚げ間もなく武道館興行を行なったNOAHの特集といったところでしょうか。
次に、週プロにおける試合レポートといえる、ライブレポートも見てみましょう。
☆Top Yellライブレポート
乃木坂46/Berryz工房/℃-ute/東京女子流/チームしゃちほこ/Cheeky Parade/アップアップガールズ(仮)/氣志團万博/Hello! Project/Dorothy Little Happy/吉川友/東京パフォーマンスドール/夢見るアドレセンス/チーム・負けん気/GEM
なかなかの面々です。
どうでしょう、理解できますが?
断っておきますが、ここに取り上げられた面々は、アイドルの中でも有名な部類。
ここに特集されないようなアイドルグループはめちゃくちゃ存在しますよ。
メジャー誌に特集されないアイドルグループ、つまり地下アイドルにだって、良質なイベントはたくさんあります。
彼女達だって、専門誌にさえ載ることができないことで悔しい思いをしているんです。
だけど、それに対して批判などしないしできない。夢見るアイドルは、夢破れたときにひっそりと卒業していくのです。
けっきょくのところ。試合が取り上げられないのは自身の責任だというのが私の考え。
批判するのなら、批判だって話題に作りに活用せよ!
週刊プロレスの表紙が新日本プロレスのレスラーばかりなのは、広告費がなんたらという批判を耳にしますが、雑誌媒体にとって、広告は重要な収入源なのは間違いありません。
収入源を提供していただけるスポンサーを優遇するのは商売として当たり前のこと。
どうして、それを無視してまで、取り上げたところで部数が伸びる確証もない記事を大きく掲載することができるのでしょうか?
専門誌といっても、商売として出版している以上、このシステムからは逃れられません。
文句があるなら、広告を出稿してからにしろって話ですよ。
それができないなら、SNSで個人発信して話題を作ればいいし、他の方法で取り上げざるを得ないような話題を提供すればいいのです。
今回、SNS上で批判を行なった2名のレスラーも、少なからずとも声を上げたことにより、ネット上で話題になりました。
そうすることでアンテナの低い私の目耳にも入り、私が記事を書きました。
もしかすると、この駄文を読んで反応してくれるファンの方もいるかもしれません。
某地下アイドルの中には、炎上商法を積極的に行なって話題つくりをしているのでは?という疑問をもたれているグループも存在しています。
たびたび騒動を起こすことによって、実際にヤフーニュースのトップに取り上げられているのです。
本当に炎上商法なのかは分かりませんが、これもひとつの商法。
私だって、泥水を啜ってまでとまでは言いませんが、それなりの努力をしてこのブログを書いています。だけど、前述のNWOな人々さんや、カクトウログさん、多重ロマンチックさんとのpv数とは雲泥の差。
それについて、私は批判などしません。だって、あっちのブログのほうが面白いんですもん。
媒体に取り上げられないのならば、媒体に取り上げられるだけの努力を行なってみてはいかがでしょうか。
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