日本に帰国後、苛立ちを隠せない内藤哲也
メキシコの遠征から帰ってきてからというものの、新日本プロレス・内藤哲也選手の様子がおかしいです。
6/26(金)三重・四日市市緑地公園第二体育館での内藤哲也選手
1カ月以上もメキシコにいたんで、メキシコの自由なリズムが、自由な闘いが染み付いてしまったというか。何かこの新日本プロレス、そしてこの新日本プロレス本隊の、この堅っ苦しさが、イライラくるね。ちょっとメキシコの自由な空気を吸いすぎちゃったかなと・・・。俺が(ラ・)ソンブラと組んで入ったチーム、ロス・インゴベルナブレス。インゴベルナブレ・・・制御不能っていう意味。いい言葉だな・・・
6/27(土)岐阜・岐阜産業会館での内藤哲也選手
ノーコメント
帰国一戦目の四日市大会では、新日本プロレス本体を指して、「堅苦しい」「イライラする」と表現。たしかに、メキシコの自由さと比べるとそのように思えるのかもしれませんが、それまでの内藤哲也選手からは、あまり考えられないようなコメントです。
これは、いよいよ内藤哲也選手のヒールターンが近いのでしょうか?
ならば、それはいつ?
この日は、内藤哲也選手が日本に帰国してから三戦目。そしての日曜日の東京・後楽園ホール。
何かが起こりそうな予感がビッシビシとしてきます。
6/28(日)東京・後楽園ホール
第4試合:マスカラ・ドラダvs小松 洋平
完全ベビーフェイスのマスカラ・ドラダ選手ではありますが、メキシコ帰りの内藤哲也選手がヒールターンするならば、パートナーとしてメキシコ出身のマスカラ・ドラダ選手は打ってつけ。
ベビーフェイスの内藤哲也選手と、マスカラ・ドラダ選手が揃ってヒールターンしたとなると、インパクトは十分です。
いつものように煌びやかに入場するマスカラ・ドラダ選手。
マスカラ・ドラダ選手が勝利。とくにアクションは起こしませんでした。
まだ、休憩前の第4試合です。まだまだ事件が起きるには早すぎるのでしょう。
第6試合:KUSHIDA&中西学&内藤 哲也 vs ケニー・オメガ&タマ・トンガ&バッドラック・ファレ
いよいよ内藤哲也選手の試合です。
対戦相手は、新日本プロレスで最も勢いのあるヒールユニットBULLET CLUBです。ヒールターンを満天下に知らしめるには申し分のない相手。
さらに、タッグパートナーには人気者の中西学選手が入っています。何かが起こる予感がビッシビシとしてきます。
トップオブスーパージュニアを制覇したKUSHIDA選手がエプロンでアピール。今、新日本プロレスで乗りに乗っている選手です。
先に入場したKUSHIDA選手、中西選手から、少し距離を置くように遅れて入場する内藤哲也選手。
黒いキャップに黒いTシャツ。いつものコーナーに上るアクションは見せません。
憮然とした表情を崩しません、明らかに様子が違います。
試合中も場外に回避したりと集中していません。この時点でTシャツを脱いでいないのもおかしい。
中西選手のアルゼンチンバックブリーカーが決まるも上の空。
内藤選手の出番です。あっという間に蹴散らして、タマ・トンガ選手からフォールを奪いました。
試合後、何らかのアクションを見せるのかと思われましたが、特にアピールを見せるわけでもなく引き上げました。
まだ2試合が残っています。そこで行動に移すのでしょうか。
第7試合:バレッタ&ロッキー・ロメロ&オカダ・カズチカ vs 高橋裕二郎&ドク・ギャローズ&“ザ・マシンガン”カール・アンダーソン
今は袂を分かっていますが、内藤哲也選手の盟友といえば高橋裕二郎選手です。
NO LIMIT(ノーリミット)を復活させ、高橋裕二郎選手と共に新日本プロレスのマットを席巻する。十分にありえる話です。
オカダ・カズチカ選手の入場。一週間後には大阪城ホールでAJスタイルズ選手の持つIWGPヘビー級王座への挑戦が決定しています。
試合は進み、高橋裕二郎選手がオカダ・カズチカ選手の必殺レインメーカーを・・・
まともに喰らいました!
オカダ・カズチカ選手組の勝利です。高橋裕二郎選手はというと、レインメーカーを喰らったショックで倒れたままです。
まだセミファイナルです。アクションを起こすのならばメインイベントの後なのでしょうか。
第8試合:本間朋晃&柴田勝頼&棚橋弘至&真壁刀義&後藤洋央紀 vs YOSHI-HASHI&桜庭和志&矢野通&石井智宏&中邑真輔
この日のメインイベントはスペシャルイリミネーションマッチ。負けた選手から順番に退場していくというゲーム性の高い試合形式です。
荒れ模様が予想されます。
大阪城ホールでNEVER無差別級王座を懸けて闘う真壁選手と石井選手が一歩も引かない攻防を見せます。試合はまだ序盤です。ここで内藤選手が乱入するには早いですね。
勝ち残った選手も少なくなってきました。IWGPインターコンチネンタル王座を懸けて闘う後藤選手と中邑選手が激突します。
最後に残ったのは、中邑選手と本間選手。
現在、新日本プロレスのマットで、絶対ベビーフェイスの地位を築いている本間選手がコーナーの上ります。今、本間選手を襲撃すればこの日最大の衝撃を残すことができる瞬間です。
大こけしは回避され、中邑選手がボマイェから本間選手をフォールです。
試合後、勝利した中邑選手がマイクでアピール。矛先は大阪城ホールで闘う後藤選手に向けてのもの。
入場口付近に目をやりますが、内藤選手が出てくる雰囲気は・・・なさそうですね。
内藤哲也、試合後のコメント
今日は日曜日? ドミンゴ? いや、CMLLはさ、毎週日曜日アレナメヒコで試合してんだよね。今日俺、てっきり朝起きた時、『あぁ、アレナメヒコ行かなきゃ』って思っちゃったよ。それぐらい俺、ちょっとメキシコの空気を吸い過ぎてまったかなと。あの空気が懐かしいなぁ、恋しいなぁ。俺はCHAOSではない。もちろんBULLET CLUBでもない。ましてや本隊でもない。俺の居場所は……ロス・インゴベルナブレス
結局、この日、内藤選手は目立ったアクションを何も起こしませんでした。
言うなれば、不機嫌な無気力ファイトに終始したくらい。観客席から見て何かが違うとは感じましたものの、それに関しての説明は一切なし。必ずしも、観客が全員インターネットで情報収集しているわけでもないので、知らない観客には何も伝わらなかったかもしれません。
ただ、ダラダラしてただけのようにも見えます。
7/1(水)千葉・銚子市体育館、7/3(金)東京・後楽園ホールの二試合が残されていますが、おそらく何か行動を起こすのならば、7/5(日)大阪城ホール大会でしょう。
大阪城ホール大会では、第二試合ながらも対戦相手には高橋裕二郎選手がラインナップされています。さらに、大阪は内藤選手にとって鬼門の会場。
2月11日の大阪大会では、大阪城ホールでのメインイベントに出場することを約束しましたが、それを果たせなかったのは周知の通りです。
大ブーイングを浴びることの多い地で、内藤哲也選手は何を見せるのでしょうか。
極みの夏、G1クライマックスを目前して、内藤哲也選手の変貌が期待されます。