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KENTAと鷹木信悟と大田区体育館とGHCジュニアヘビー級タッグ王座戦

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KENTAと鷹木信悟と大田区総合体育館とGHCジュニアヘビー級タッグ王座戦

KENTAと鷹木信悟の試合を見た。

あれは2008年だったと思う。鷹木信悟は、プロレスリング・ノアのGHCジュニアヘビー級タッグ王座のベルトを持っていた。

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GHCジュニアヘビー級タッグ王座で

ドラゴンゲート所属だった鷹木信悟が、なぜノアのベルトを持っていたのかは覚えていない。なにせ11年も前のことだ。ウィキペディアを見ると、その前にベルトを持っていたのはドラゲーの土井成樹と吉野正人で、その前は鈴木鼓太郎とリッキー・マルビンだ。なおさらよく分からなくなってきた。

とにかく、鷹木信悟はノアのジュニアタッグのベルトを持っていた。

KENTAはノアのジュニアヘビー級で戦っていた。そしてジュニアヘビー級タッグの初代王者でもあった。パートナーは丸藤正道だ。ノアの至宝が他団体に流出したのは我慢ならなかったのだろう。あまり他団体に興味のなかったKENTAをして、ドラゴンゲートに乗り込むことを宣言した。決戦の場所は、ドラゴンゲートのビッグマッチのひとつ「東京大田区体育館大会」だった。パートナーは石森太二だ。

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ドラゴンゲート大田区体育館で

KENTAはドラゲーに乗り込んだ。当然、会場の声援はドラゴンゲートのほうが多い。今は男性ファンも増えたドラゲーの会場だが、当時はもっともっと女性の数が多かった。ドラゴンゲートしか見ないという女性ファンも多く、ノアのKENTAといっても、知らない女性が多かったように思う。

まずは、石森太二からの入場だ。石森太二はドラゴンゲートと源流は同じ闘龍門の出身だが、ドラゴンゲートとは別の道に進んでいた。紆余曲折を経て、大田区体育館の2ヶ月前にノアに入団したばかりだった。次にKENTAの入場だ。「What You Know」のテーマ曲で姿を表したKENTAに笑顔はなかった。当時、ノアはあまり他団体と交わらない「半鎖国政策」を行っていた。他団体に乗り込むKENTAがどのような表情を魅せるのか楽しみにしていたが、いたって通常通りの表情だったことが印象的だ。

試合が始まった。鷹木信悟はかなり意識しているようで、KENTAにかなり挑発的な態度をとっていた。それをKENTAは、コーナーから軽く交わしていたように思う。しかし、リングに入ると、猛然とした勢いで鷹木信悟に飛び込んだ。KENTAのフロントキック一発で鷹木信悟は場外に吹っ飛んでいく。怒りにも焦りにも感じる表情を魅せて、鷹木信悟はリングに戻るが、再びKENTAによって場外に吹っ飛ばされていく。

KENTAの源流にジャイアント馬場の教えがあるのだろう。格の違いを見せつけるようにKENTAは鷹木信悟を相手に戦った。そして、僕もKENTAと鷹木信悟に格の違いを十分すぎるほどに感じとっていた。

象徴的なのは、鷹木信悟がコーナーに下がったときだ。さすがに心が緩んでしまったのだろう。コーナーで視線をそらした瞬間に、KENTAから強烈なフロントキックが飛んできた。当然、鷹木信悟は場外に落ちる。怒りにも焦りにも感じる表情を魅せてリングに入ろうとするが、これはレフェリーが静止。当のKENTAは涼しい顔で戦い続けていた。

試合は、KENTA&石森組が勝利した。

GHCジュニアヘビー級タッグのベルトを奪回した。客はどのように感じたか?ノア勢に完敗したことを失望したのか、ベルトを奪われたことを悔やんだのだろうか。このあたりはあまり覚えていない。ただ、休憩時間にドラゲーファンらしき女性が「ノアにも動ける若い人っているんだね」と言っていたことを覚えている。「あぁ、ドラゲーファンから見たら、ノアはそのような印象なんだ」と思った。そして、KENTAがその印象を覆したことが誇らしかった。そして、ノアのジュニアヘビー級タッグ王座戦が休憩前だったことも思い出した。

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新日本プロレスG1クライマックスで

11年の時を経て、KENTAと鷹木信悟は共に新日本プロレスのG1クライマックスにエントリーされた。ブロックが別れたため、リーグ戦中は戦うことがない。戦うとすれば決勝戦だろう。

このブログを書くに当たり、2008年大田区体育館大会の写真を掘り起こしてみたが見当たらない。何回かパソコンを買い替えたとき消去したのだろう。たしか、まだ建て替える前の、冷暖房設備のついていなかったころの大田区体育館だった。

あの日は、KENTAの圧勝だった。11年の時を経て、KENTAと鷹木信悟の差はどこまで埋まったのだろう。鷹木信悟は、新日本プロレスで戦うにあたり、過去の団体でやってきたことは、あえて主張することなくここまでやってきた。ただし、KENTAに関してはやっぱり思うところがいくつもあるのだろう。「11年前の大田区体育館大会のことが…」と言わないが、名指しで負けたくない相手としてKENTAを挙げている。

新日本プロレスのヘビー級戦線の中で、どのような結果を残すのが楽しみだ。そして期待せずにはいられない。

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