BUSHI選手のマスクが熱い!
なんかね、マスクが「鬼滅の刃」仕様なんです。
おもいっきり鬼滅の刃を意識したようなマスクから、少し鬼滅の刃を取り入れたようなマスクまで、多種多様。最近なんか、どんなマスクを被ってくるのかなってのが、気になって気になって仕方ありません。
BUSHI×鬼滅の刃
では、画像とともに見てみましょう。
上弦の壱「黒死牟(こくしぼう)」

有観客興行の一発目「大阪城ホール大会」での入場時のオーバーマスクです。鬼滅の刃を読んでいない人には、なんだかグロテスクなマスクにしか見えませんが、鬼滅の刃を読んでいる人には一発で分かるくらい分かりやすいマスクです。
上弦の壱、黒死牟(こくしぼう)さんですね。
簡単に説明すると、鬼滅の刃には鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)という、ラスボスのような敵がいて、彼は多くの鬼(手下のようなもの)を従えているのですが、その中でも特に強い鬼を十二鬼月(じゅうにきづき)と呼んでいます。十二鬼月は上弦(じょうげん)と下弦(かげん)に分かれていて、それぞれ、壱(1)から陸(6)まで数字が割り振られています。上弦のほうが強くて、数字は早いほうが強い。つまり、上弦の壱とは、もっとも強い鬼ということなのです。
ではなぜ、BUSHI選手は、黒死牟のマスクを被ってきたのでしょう?
おそらく、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン内での序列を証明するためです。
新日本プロレスは「ニュージャパンカップ」というトーナメントを開催していました。優勝した選手は、ロスインゴのボスである内藤哲也選手の持つ二冠ベルトへの挑戦権を得ます。同じロスインゴのメンバーとはいえ、二冠ベルトはプロレスラーとして何よりも得たい栄光の一つです。同じユニットだろうと関係ありません。きっと控室なんかもギクシャクしていたのではないでしょうか。それがシングルマッチのトーナメントですし、プロレスラーというものです。
そこでBUSHI選手が選んだのが、黒死牟のマスクです。
さっき言ったとおり、黒死牟はラスボスの鬼舞辻無惨から最も信頼されている鬼です。つまり、ロスインゴのボス内藤哲也選手から、もっとも信頼されているのはBUSHIだということを表現したのです。
大会中は、SANADA選手がナンバー2で、ヒロム選手がナンバー3、EVIL選手はナンバー4だと言われ、そのEVIL選手がロスインゴを脱退してしましました。きっとパワーバランスが崩れているでしょう。
ロスインゴのボスは内藤哲也選手です。そして、もっとも信頼されているのは自分だと、BUSHIはアピールしたのです。
鬼はもともと人間で、上弦の壱、黒死牟は腕の立つ侍でした。しかし、強さを求めすぎるゆえに、鬼となることを望み、今の姿となったのです。鬼は人間より強いです。たとえ傷ついてもすぐに治ります。鬼となってさらなる強さを得たのです。
この辺り、BUSHI選手がロスインゴに加入した理由にも重なります。
これが、上弦の壱「黒死牟」のマスクを被ってきた理由です。
竈門炭治郎(かまどたんじろう)

試合になるとオーバーマスクを脱ぎます。現れたのは、緑と黒の市松模様を模したマスクでした。そうです、鬼滅の刃の主人公、竈門炭治郎(かまどたんじろう)の着物の柄と同じです。
竈門炭治郎を意識したマスクです。

ではなぜ、炭治郎の着物の柄をマスクの柄としてきたのでしょう?
それは、下半期の新日本プロレスの主人公となる覚悟の現れです。ご存じのとおり、新日本プロレスは大変な危機に面しています。新型コロナによる興行の中止や延期、それに伴う外国人選手の参戦の不可。超満員を記録した東京ドーム大会直後に、誰がこのような状況を予測したでしょう?いや、誰もできません。そんな新日本プロレスを救うのは、圧倒的な主役の誕生です。
今、新日本プロレスには主役となる選手がいません。オカダ・カズチカ選手はドームでの敗戦後、トップ戦線に戻ってきていません。内藤選手は二冠王者から落ちました。新王者EVIL選手はまだまだ様子見といったところでしょう。
それなれば、BUSHI選手が主役になればいいのです。
失礼ながら、これまでのBUSHI選手は主役のようなポジションではありませんでした。いきなりの主翼は難しいかもしれません。しかし、それは「鬼滅の刃」の炭治郎だって同じです。連載が始まった当初は、ただの山奥に住む家族の多い少年でした。ひょんなことから事件に巻き込まれ、稀有な人生を送ります。そして、モノガタリノ主役となります。
この姿にBUSHI選手は自分を重ねたのでしょう。
また、市松模様には繁栄の意味が込められています。子孫繁栄や事業拡大など縁起の良い模様として沢山の人に好まれています。
これは揺れ動くロスインゴを心配してのことでしょう。
BUSHI選手は、炭治郎の着物の柄をマスクに使用することで、自分が新日本プロレスの主人公であることと、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのさらなる繁栄を表現したのです。
これが、竈門炭治郎のマスクを被ってきた理由です。
蟲柱、胡蝶(こちょう)しのぶ

後楽園ホール大会でのマスクです。ちょっと分かりにくいですが、後ろの蝶々が付いています。
これは、蟲柱、胡蝶(こちょう)しのぶをモチーフとしたマスクです。

ではなぜ、BUSHI選手は胡蝶しのぶをモチーフとしたマスクを被ってきたのでしょう?
胡蝶しのぶは、鬼をこの世から消し去るべく結成された鬼滅隊の隊員です。ですが、ただの隊員ではありません。鬼滅隊の中でも最強とされる、柱の一人です。柱は、一般隊士とは隔絶した強さを持っており、文字通り鬼殺隊を支える柱となっているのです。
胡蝶しのぶは小柄です。なので、鬼の首を刀で切ることはできません。そのため、毒を仕込んだ特殊な刀を使い鬼を狩ります。もうお分かりですね。BUSHI選手は、自らのファイトスタイルを胡蝶しのぶに重ねたのです。小柄な体に毒霧です。胡蝶しのぶは、戦う鬼に合わせ毒の調合を変えます。これから、相手に合わせた様々な毒霧が使われるでしょう。
また、胡蝶しのぶば常識人です。変わり者が多い柱の中で、珍しく周囲に気を使うし、よく話します。つまり、ロスインゴをまとめるポジションでいたいということでしょう。
これが、胡蝶しのぶのマスクを被ってきた理由です。
次はどんなマスク?
有観客興業を再開し、G1クライマックスや東京ドーム大会の開催も発表されました。BUSHI選手に注目です。