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棚橋弘至「もう、無理だ…」発言の真意

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「もう、無理だ…」

試合後、この一言だけを残して控え室に来えたのは、新日本プロレスのエース棚橋弘至選手。2.11大阪府立体育館、メインイベントで行われたIWGPヘビー級選手権の後だ。

棚橋は海野と辻の肩を借りて現れ、コメントブースへ着いた途端に倒れ込んでしまう。そして、かなりの時間が経ってからようやく立ち上がると、「もう無理だ…」とだけ言い残して控室へ向かった。

引用 新日本プロレス公式サイト

この日、棚橋選手はスイッチングブレイドことジェイ・ホワイト選手の挑戦を受けた。そして……、敗れた。

「疲れたことがない」発言に代表されるよう、常にポジティブな言葉を紡いで来た棚橋選手の口から出た、超ネガティブ発言に誰もが耳を疑っただろう。でも、何が「もう、無理だ…」なのだろうか。

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「もう、無理だ…」の真意

棚橋弘至限界説

真意を考えるには、この発言が誰に向けられたものなのかを考える必要がある。まずは、棚橋弘至選手自身に向けられたと仮定して考えてみよう。

棚橋選手は、昨年G1クライマックスで優勝し、IWGPヘビー級王座の挑戦権利を得た。

その後2回の権利証争奪マッチに勝利し、東京ドームでケニー・オメガ選手からタイトルを奪取した。棚橋選手がG1クライマックスで優勝するのは3年ぶりで、IWGPヘビー級王座に返り咲いたのは4年ぶりのこと。

現在42歳、スポーツ選手としては体力のピークを過ぎた体にはさぞかしキツかったことだろう。しかし、棚橋選手はファンの圧倒的支持を受けてやり遂げた。そして迎えた防衛戦。その最初の試合で、棚橋選手はベルトを落としてしまう。

これまでの棚橋選手なら「もう一回」と言えたかもしれない。しかし、前述の通り体力のピークは過ぎている。さすがの棚橋選手も限界を感じてしまったのではないか。

「もう、無理だ…」は、棚橋弘至選手に向けられたものである。

ジェイ怪物化説

次に、対戦相手であるジェイ・ホワイト選手に向けられたものと考えてみる。

およそ1年前の東京ドーム大会で、棚橋選手はジェイ・ホワイト選手と戦った。今回と同一のカードだ。ジェイ選手がスイッチング・ブレイドとなった凱旋試合をノンタイトルながら戦った。

結果は棚橋選手の圧勝、格の違いをしっかり見せつけた上での勝利である。

しかし、そこで失速するジェイ選手ではなかった。翌日、当時のBULLET CLUBのリーダー、ケニー・オメガ選手からの勧誘を断り、相対するchaosに加入。2月にはケニー選手を倒し、キャリア初のシングルタイトルIWGP-US王座を奪取した。

G1クライマックスでは反則絡みながらオカダ選手、棚橋選手の2強から勝利。年末にはchaosを裏切り、BULLET CLULBの実質的なリーダーとなった。東京ドーム大会ではオカダ選手から正々堂々とピンフォールを奪う。

もはや一年前とは比べ物にならないくらいにモンスター化したジェイ選手を、棚橋選手は迎え撃った。

そして……、破れた。

26歳のジェイ選手と、42歳の棚橋選手。その成長スピードは比較にならないだろう。

春には、夏には、秋には……、次の東京ドームには、来年の今頃には、とんでもない怪物になっているかもしれない。手がつけられない。もう、勝てない……かもしれない……。

「もう、無理だ…」は、ジェイ選手に向けられたものである。

新日本プロレスへの失望説

大阪のIWGPヘビー級戦を見てると、あることに気づく。フィニッシュの場面だ。

ハイフライフローで飛んだ棚橋選手を、ジェイ選手が受け止める場面だ。ちょっとした違和感を感じる。受け止められた棚橋選手はもちろん、受け止めたジェイ選手も戸惑っているように見える。何か予定にないことでも起こったのだろうか?

これは何を意味するのだろう。あまり考えたくはないが、新日本プロレスはジェイ選手の勝利を熱望していたのではないか。新たな外国人スターがほしいという台所事情もあるだろう。

すでに8回も王座となり、年齢的に体力のピークを落ちた棚橋選手に王座を持たせるよりも、若く可能性のあるジェイ選手にベルトを持っていてほしい。

そう、2012年2月のレインメーカーショックのときのように。

こうしてジェイ選手はIWGPヘビー級王座を奪取。試合後、「NEW ERA(新しい時代)の幕開け」を宣言した。

これに嫌気がさしたのが棚橋選手。疲労困憊の体から吐き出したコメントは、新日本プロレスへの失望。キャリアの全てを新日本プロレスのために捧げたのに、新しい選手がでてきたらこの仕打ち。棚橋選手でなくとも嫌気がさすだろう。

「もう、無理だ…」は、新日本プロレスに向けられたものである。

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失意のエースは?

本人の口から語られていないため、発言の真意は推測でしかない。しかし、棚橋選手の表情から伺えるに、失意であることは間違いないだろう。

これまでの棚橋選手の発言・行動からすると、1の棚橋限界説は考えられないし考えたくもない。しかし、IWGPヘビー級王者に返り咲くまでの経緯を考えるとないとも言い切れない。

2のジェイ怪物化説は、それでも立ち向かう棚橋選手を見たい。

3の新日本プロレス失望説は最も考えにくいが、もしそうとしたらどうだろう?思い切ったイメージチェンジが見られるかもしれない。

8回目のIWGP王座は、残念ながら短期政権に終わったが、棚橋選手が、新日本プロレスにとって必要不可欠なのは間違いない。

大阪城ホール2DAYSにMSG興行、G1クライマックスに来年の東京ドーム2DAYS。これからも棚橋選手の力が必要だ。新しい棚橋弘至に期待する。

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