
画像引用/新日本プロレス
ゴキブリマスク、ブーイングが気持ちよさそうだな~。
そんな思いで見ていた。
スペシャルシングルマッチ
1.21後楽園ホール、ファンタスティカマニア最終戦。ちょっとしたプレゼントが用意されていた。
ドラゴン・ジョージ&スイートゴリラ丸山vsゴキブリマスク&ギンバエマスク戦だ。
これは、映画『パパはわるものチャンピオン』の特別企画。わざわざ説明するまでもないだろうが、映画で登場したプロレスラーが、スクリーンを飛び出し、新日本プロレスのリングで試合をするのだ。
その正体については、ここでは触れないことにする。だって、触れてもしょうがないからね。
とにかく、4人は映画の世界さながらに戦った。そして映画と同じように動き、映画と同じような結末を迎えた。感動……である。
作られたキャラクター
さて、
プロレスラーは皆、誰かを演じている。例えば、棚橋弘至氏は、棚橋弘至選手を演じているし、岡田和睦氏はオカダ・カズチカを演じている。
しかし、演じているとはいえ、プロレスラーは演じている本人の素が色濃く反映するもの。巣の状態からかけ離れたプロレスラーを演じたとしても、ファンに見透かされてしまうからだ。
だから、演じる本人とプロレスラーはとても近い。
しかし、上記の特別企画はそうではない。完全に作られたプロレスラーを演じているからだ。もちろん、そのプロレスラーは本人をモチーフに作られているが、やっぱり似て非なるもの。
作られたキャラクターである以上、素の状態ではない。
それだからこそ、普段抑えつけている本当の自分を出すことができるのではないか。「あれをしたら、どう思われるだろう?」「これをしたら、どう思われるだろう?」など、考えることなくプロレスラーをエンジョイできるのかもしれない。
楽しそうなゴキブリ
試合中、もっとも楽しそうに演じていたのは、ゴキブリマスクだ。
ゴキブリマスクを演じている選手は、かつてブーイングに苦しんでいた時期がある。
そのとき、新日本プロレスは低迷していた。彼は新日本プロレスを建て直そうと躍起になっていたが、浴びるのはブーイングばかり。
彼のプロレスはまだ、時代が必要としていなかったのだ。
時は移り、新日本プロレスは何度目か盛り上がりを見せている。彼のプロレスが大きな影響を与えたのだろう。
昨年はG1クライマックスで優勝し、イッテンヨンではIWGPヘビーのベルトも獲った。
そんな彼が、悪党ゴキブリマスクを演じてブーイングを浴びている。
浴びているのはブーイングだが、かつて受けていたブーイングとは質が違う。なんだか、暖かい。
ゴキブリマスク、ブーイングが気持ちよさそうだな~。

