もしも、新日本プロレスのオカダ・カズチカがサラリーマンだったら?

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もしも、新日本プロレスのオカダ・カズチカがサラリーマンだったら?


俺の名前はオカダ・カズチカ。新日本商事という会社の営業部に所属している。自慢ではないが、営業成績は20カ月連続でナンバーワン。今年の1月はビッグプロジェクトを成功させ、3億5千万円の利益を上げた。この成績は、直近10年間でもっとも会社を潤わせたことになるらしい。今は束の間の休暇を彼女と楽しんでいる。

もちろん俺だって、順風満帆にやってきたわけではない。俺が新日本商事の営業部に入社したころ、会社を支えてきた社員が一斉に辞め、売り上げは急降下。倒産寸前まで追い込まれれていたらしい。「そのピンチを救ったのが俺」と言いたいところだが、残念ながらそうではない。倒産寸前の会社の売り上げをV字回復させ、会社を救ったのは棚橋先輩だ。棚橋先輩は、全国の得意先を一軒ずつ訪問し、取引を続けるよう地道な営業活動を続けていた。そうやって、新日本商事の売り上げをV字回復させた立役者だ。

俺は棚橋先輩のようになりたい。そして、いつか超えてみたいと思っていた。そこで俺は、会社に海外赴任を申し出た。海外のビジネスを吸収し、一流の営業マンになるためだ。2年ほど海外で働き、2011年の末に帰国した。帰国後は、棚橋先輩とは違う部署へつくことを希望した。同じ部署では、棚橋先輩を超えられないと考えたからだ。会社は快く承認した。さらにベテラン社員の外道さんを補佐役として付けた。外道さんは世界の大小たくさんの会社を渡り歩き、新日本商事に流れ着いた異色の社員だ。社長からの信頼も厚い。俺も何度も助けられてきた。俺がトップの営業成績をあげられるのも、いくらかは外道さんの力によるところが大きいのだろう。まぁ、俺一人でも問題はなかったがな。

帰国してから数年は、棚橋先輩を超えることだけを考えた。初めて超えられると思ったのは2013年の1月だ。俺は棚橋先輩と同じプロジェクトで競い合っていた。しかし、会社は最後の最後で棚橋先輩の企画を採用した。完敗だった。この結果に俺は自信を失い、ほぼ一年間仕事が手に付かなくなった。もちろん、それで腐る俺ではない。2015年には自信を取り戻し、再び棚橋先輩と競えるほどに成績を上げた。結果的にこの年も棚橋先輩の企画が採用されるが、2016年にはついに俺の企画が採用された。利益は2億5000万円だったが、俺が初めて会社の売り上げトップに立ち、金の雨を降らせた瞬間だ。この時のことは今でも覚えている。

俺は、営業のトップになったが、うかうかしてはいられない。2016年に、ケニーが猛烈な勢いで成績を上げてきたからだ。ケニーはカナダ出身で、海外を担当する部署に所属している。直属の上司がヘッドハンティングされたため、急きょ部署の責任者になったのだ。普段はアニメばかり見ている変なガイジンだが、仕事になると目の色が変わる。ポジションが人を変えると言うが、ケニーはすぐに俺と遜色ない成績を上げ始めた。夏には大きな仕事を成功させ、2017年1月の、ビッグプロジェクトでは俺と争うまでに成長した。このときは俺の企画が採用されたが、会議ではかなりの時間を費やした。歴代で最長場の会議だったらしい。ケニーは今、北米の市場に重点を置いているが、いずれは再び対峙するときが来るだろう。

ケニーと入れ替わるように伸びてきたのが、内藤さんだ。内藤さんは、生真面目すぎる性格が災いし、長く中堅に甘んじてきた先輩だ。しかし、2015年メキシコに出張後、営業方針を突如変更し、売り上げを急激に上げてきた。もともと営業センスは持っていたので驚きはしないが、内藤さんの、打ち合わせは遅刻する、会議はすっぽかすという方針は好きではない。会社は、成績を上げているからという理由で黙認はしているようだ。昨年のケニーと同じく、夏に大きな仕事を成功させ、2018年1月のビッグプロジェクトで俺と争った。内藤さんの企画が採用されるという噂もあったが、最終的に俺の企画が採用された。次はどうなるか分からない。

新日本商事に入社して約10年。自分のことだけを考えてきた俺だが、最近は会社全体のことを考えるようになってきた。10年後のことを見据えると、俺以外の力も必要だ。他の部署を見てみると、若くて才能あふれるやつが多くいる。目立ったところでは、内藤さんの部下の真田だ。2月に大阪で大きな仕事を任されているらしいが、結果次第では伸びるかもしれない。

真田と同部署の渡辺もあなどれない。現に昨年、俺は渡辺に足をすくわれることがあった。その影響か、俺はちょっとしたスランプに陥り、ベテランの鈴木先輩に並ばれた。なんとか立ち直り、営業のトップは死守したが、思い返しても冷や汗だ。

ライバルの全日本商事には宮原というやつがいる。今は競合していないが、いずれ会うときが来るだろう。方舟商事の清宮というやつの噂も聞くが、詳しくは知らない。
もちろん、誰が来たって俺は簡単に今のポジションを明け渡すつもりはないし、今の成績に満足しているつもりもない。今以上に売り上げを伸ばし、2020年には5億円以上の利益を出すつもりでいる。

おっと、そろそろ彼女が戻ってくる。あまりゆっくりはしていられないようだ。時間があれば、あなたとはゆっくり仕事以外の話もしてみたいものだ。詳細は明かせないが、私生活で良い報告ができそうだからね。

それでは今日はこのへんで。

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