週刊プロレス1887号の巻頭に、2016年のプロレスグランプリを受賞した、新日本プロレス内藤哲也選手、スターダムの紫雷イオ選手の対談が掲載されました。
今回は、二人の対談の内容をかいつまんで紹介したいと思います。
内藤哲也が観たプロレス
冒頭で、内藤哲也選手は、過去にスターダムの試合を観戦したことを告白。
後楽園ホールでの試合を2回、 そして、愛川ゆず季さんが引退試合を行った両国国技館の試合を観戦したようです。
内藤哲也選手が感じたのは、新日本プロレスを含む、男子プロレスとの選手の年齢層の違い。
ずっと前から、「スターダムを観に行きたかった」と、紫雷イオ選手に告白し、ヒールらしからぬ女性への気遣い方を見せます。
紫雷イオの新ユニット
一方、紫雷イオ選手は、内藤哲也選手に、ユニットの作り方と持っていき方について問いかけます。
これに対し内藤哲也選手は、どうしたら観客が喜んでくれるのか、どうしたら観客が盛り上がってくれるのかを考えながら試合をすることを止め、自分のやりたいことをやるよう気持ちを切り替えたと、自身の体験を交えてアドバイスを送ります。
スターダムのリングで、紫雷イオ選手はクイーンズ・クエスト(QQ)というユニットを立ち上げたばかり。
後輩とともに、昨年までのスターダムに異議を唱える姿勢を見せているだけに、内藤哲也選手の行動・言動は参考なるようです。
天才と呼ばれたプロレスラー
内藤哲也選手も紫雷イオ選手も、かつて天才と呼ばれたことがありました。
スターダスト・ジーニアス、天空のジニアスです。
たしかに二人とも、どんなスタイルでも上手に演じることができるだけに、天才という呼び名は当てはまります。
しかし、今考えると、内藤哲也選手も紫雷イオ選手も、本当に才能があったのは、別の部分だったのではないでしょうか。
内藤哲也選手は、新日本プロレスのファンクラブ会員に加入していたほど熱心なプロレスを見ていましたし、紫雷イオ選手は、新日本プロレスワールド、WWEネットワーク、サムライTV全部に加入してプロレスを見ています。
プロレス界のトップを獲るには、他団体も含め常にプロレスを研究する必要があるのです。
努力する才能。
内藤哲也選手と紫雷イオ選手は、かつてのニックネーム通りの才能を持っていたのです。
ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの加入条件
対談中盤から、紫雷イオ選手は「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」への加入を匂わせます。
東京ドームで、内藤哲也選手と棚橋弘至選手のIWGPインターコンチネンタル戦から刺激を受け、新日本プロレスに負けないよう、スターダムを上げていく。
その過程で、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンへの加入を内藤哲也選手に直訴したのです。
いったんは、内藤哲也選手にはぐらかされますが、対談の後半に紫雷イオ選手は、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンへの加入条件を質問します。
これに対して内藤哲也選手は、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンへの加入条件は「僕(内藤哲也選手)より年下である」と返答。
なぜ年下なのかというと、「気を使いたくないから」です。
この条件で言うと、紫雷イオ選手はロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンへの加入条件を満たしています。
新日本プロレスとスターダムの交わる日
残念ながら、その場でのロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン加入はなりませんでしたが、可能性は捨てきれません。
将来的に、スターダムと新日本プロレスの利害が一致したとき、今回の対談で示唆された、紫雷イオ選手のロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン入が実現するかもしれません。
それは、いつになるのか…その答えはもちろん、トランキーロ!あっせんなよ!です。
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