なぜ、内藤選手はブーイングを浴びる?
なぜ、内藤選手はブーイングを浴びるのでしょうか?
これについては、ネット上で様々な議論が行なわれています。
器用な技に走りすぎるところ。
私はこのように考えていますが、もちろん理由は一つだけではないと思います。
- 会社がプッシュしすぎる。
- 試合内容が伴わない。
- 熱気を呼び込む試合ができない。
- 格好つけすぎてる。
様々な理由があることでしょう。
時には、一部のファンだけ行なっていたブーイングが、会場中に連鎖するということもままあります。
2月11日に行なわれた大阪府立体育館での内藤選手へのブーイングはその典型だと思います。
当然のことながら、内藤選手の耳にもブーイングは届いていたようで、試合後は自虐的にコメントを残して会見を後にしました。
オレには大歓声にしか聞こえなかったですね。
気持ちいい中で試合をさせてくれた大阪のお客さんにオレは感謝しますよ。
ただね、もっともっと応援してほしいね。
勢い余って、7月5日に開催される大阪城ホール大会では、メインイベントに立つことを約束しましたが、どうなるのでしょうか。
現状では、メインのリングに立つイメージが沸きません。
大都市圏に多い、内藤選手へのブーイング
大阪ほどではありませんが、東京でも内藤選手へのブーイングは根強く残っています。
テレビやネットの中継を見ていると、名古屋、福岡…いずれも大阪ほどではありませんが、ブーイングの声は聞こえます。
大都市であるほど内藤選手へのブーイングは残っています。
理由はよく分かりませんが、大都市であるほどマニアックなプロレスファンが多いことが影響しているからではないかと思います。
より深くプロレスを観戦するマニアックなファン層には、内藤選手のファイトスタイルが物足りなく見えるのでしょう。
沖縄大会での内藤選手への反応は?
それでは、2月28日に行なわれた沖縄・沖縄県立武道館ではいかがだったでしょうか。
この日組まれたカードは下記の通り。
田口 隆祐&内藤 哲也vsYOSHI-HASHI&オカダ・カズチカ
新日本プロレス正規軍とヒールユニットCHAOSのタッグマッチです。
本来ですと、正規軍に声援が集ってもおかしくないのですが、CHAOSはヒール軍とはいえど、会場人気は高いユニット。
特に、YOSHI選手とオカダ選手は新日本プロレスでも屈指の人気を誇る二人です。
また、内藤選手とタッグを組む田口選手も、下ネタキャラとしてブレイク中。
場合によっては、内藤選手のみがブーイングを浴びるケースも考えられます。
心配ながらも、試合を新日本プロレスワールドで観戦します。
・・・
結果から言うと、内藤選手へのブーイングは皆無。
皆無どころか、声援を浴びていました。
内藤選手が姿を見せただけで大歓声、技を決めれば大歓声。
この日は残念ながらパートナーの田口選手がレインメーカーに沈みチームは負けてしまいましたが、去り際まで歓声が鳴り止みませんでした。
これはどういうことでしょうか?
前述しましたが、内藤選手へのブーイングは大都市で特に目立つ傾向にあります。
一般論ではありますが、大都市のファンは地方都市のファンに比べてプロレスに接する機会が多く、自分の意思でプロレスの試合を取捨選択して見ることが可能です。
しかし、地方都市では、プロレスの興行が開催されることは少なく、おのずと、団体問わず近くに来たプロレスの試合を観に行くことになります。
あまり、試合が開催されないため、プロレスへの興味も薄くなりがち。
となると、地方都市の観客は事前の予備知識が少なく、会場の空気を感じ取って選手を応援することになります。
簡単に言うと、悪そうな選手にはブーイングを、良さそうな選手には歓声を送ります。
そこに、余計な予備知識は存在しないのです。
こう考えてみてはいかがでしょう。
いらぬ先入観を外してプロレスを観ると、内藤選手は十分輝いて見えるのではないでしょうか。
確かに、内藤選手はネガティブなコメントを残すなど、不甲斐ない時期もありました。
しかし、今の内藤選手は本来の姿を取り戻し、新日本プロレスを盛り上げるため体を張っています。
内藤選手はよくなっています。
大阪で大歓声を浴びた内藤選手
2014年11月8日の大阪府立体育館。
試合後も、AJスタイルズ選手にいたぶられるヨシタツ選手を救出に来た内藤選手は輝いていました。
リング上でにらみ合い、逃げるように去るAJスタイルズ選手にアピールを繰り返す。
リング中央に座り込み、片目を開いてAJスタイルズ選手を待つ。
セカンドロープを広げて、AJスタイルズ選手を挑発をする。
大阪でありながら、内藤選手は大歓声を浴びました。
内藤選手の魅力
内藤選手はよくなっています。
内藤選手にブーイングを送るのも結構。
周りがやってるからといって、つられてブーイングを送るのも結構。
プロレスは自由に見るものだからです。
しかし、リング上で魅せている選手に大して、惰性でブーイングを送るのはいかがなものでしょう。
悪意のこもったブーイングは会場の雰囲気を悪くするだけです。
一度、しっかりとリング上のファイトを冷静に見てはいかがでしょう。
そして、内藤選手。
正規軍で大人しい礼儀正しいファイトも良いですが、内藤選手の魅力は、11月の大阪大会で魅せた、ふてぶてしさにあると思います。
内藤選手はベビーフェイス思考ではあるようですが、観客が見たいのはNO LIMIT時代に見せた悪童的な魅力。
「どのように見られたいのか」も大切ですが、「なにをしたいのか」を表現することも大切です。
もっともっとギラついて、思うがままに欲望を剥き出しにする。
そんな内藤選手を見たいです。