突如復活した、内藤哲也選手への大ブーイング。
新日本プロレス大阪大会で、嵐のような大ブーイングが内藤選手に浴びせられました。
試合後、内藤選手が報道陣に確認したところ、ブーイングと声援の割合は9対1というのですから、これは深刻です。
内藤選手といえば、以前から局地的なブーイングの多い選手でした。
最初は期待への裏返しといったブーイングに感じられましたが、ここ最近は結果を残すことができない内藤選手への失望感が大半を占めているように感じます。
オレには大歓声にしか聞こえなかったですね。
気持ちいい中で試合をさせてくれた大阪のお客さんにオレは感謝しますよ。
ただね、もっともっと応援してほしいね。
あくまで強気の姿勢を貫こうとする内藤選手ですが、ピントがズレている感は否めません。
次の大阪でのビッグマッチ、つまり7月5日の大阪城ホール大会でメインイベントの出場を約束しましたが、そこには理由も、説得力もありません。
このまま内藤選手は、勘違いキャラクターのまま全盛期を消化していくのでしょうか?
かつてのブーイング王からアドバイス
これについて、棚橋弘至選手が週刊プロレス連載の「ドラゴンノート」にてアドバイスを送りました。
「どう見られたいか」じゃなくて「なにをしたいか」。ちょっと哲学的ですけど。
カッコよくとか綺麗に勝ちたいとか、とくに関西気質では「スカしやがって」ってなるんです。
かつてはブーイング王としての名を欲しいままにしていた棚橋選手の言葉だけに経験者は語るです。
内藤選手は、見せ掛けのムーブを重視するばかり、心に響かない技をチョイスする傾向にあります。
コーナーに追い詰めて足を払ってリングの外に出て戻ってきて蹴る技(名前分かりません)とか、シューティングスタープレスなどはその典型。
内藤選手なら、そんなまどろっこしい動きをしなくても、一発一発の技で観客の心を揺さぶることが可能です。
少なくとも私はそのように思います。
試合後には「主役はオレだ!」や「仕掛けます!」というコメントを残しますが、具体的に動きは特になし。
「なにをしたいか」が全く見えてこないのです。
それでは、なにをすれば良いのでしょうか?
これについては、同じくドラゴンノートにて、タナ番が答えています。
NO LIMIT再結成です。いまの2人が組んだらあらゆる層のブーイングをもらえます。
タナ番の言う、今の2人とは、内藤選手と高橋選手のこと。
正規軍でブーイングを受ける内藤選手と、BULLET CLUBでブーイングを受ける高橋選手が再び手を組めば、現新日本プロレスで、最強のヒールユニットの誕生です。
問題点は、内藤選手が棚橋選手以上にベビーフェイス志向なところ。
これは、棚橋選手のいうとおり、「どう見られたいか」ではなく「なにをしたいか」を実践すれば、自ずと答えは見えてきます。
それぞれのユニットで埋没していく才能を、これ以上抑圧してほしくはありません。