G1優勝!内藤哲也の人気がなかった理由とファンの支持を得た方法を考えた

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内藤哲也【G1優勝】が不人気だった理由とファンの支持を得た方法
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最近、新日本プロレスの内藤哲也選手の人気が凄すぎます。

ということで今日は、その人気を探ってみましょう。

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内藤哲也の人気がなかった理由を考えた!

絶大な人気の内藤哲也選手ですが、今のような制御不能スタイルへと変わる前は、あまり人気のあるレスラーではありませんでした。

いえ、正確にいうと人気はありました。

しかし、それ以上に内藤哲也選手に嫌悪感を抱くファンが多かったのです。

なぜでしょうか?

まずは、このあたりを考えてみます。

共有感を持たせるということ

本題の前に、ちょっとした話を2つほど紹介します。

人類史上最大の発見

発見、最後のピース

1980年代中頃。

エジプト考古学者、ハワード・カーター氏は、古代ツタンカーメンの墓を探すため、長い冒険に旅立ちました。

そしてついにツタンカーメンの墓を探し当て、最後の扉を開ける直前に、これまでの冒険の費用を負担してきたカーナヴォン卿に、電報を打ちました。

電報の内容は「すぐ来るように」です。

カーナヴォン卿車での間、ハワード・カーター氏は探索を一時中断し、彼の到着を待ちました。

そして、ようやく到着したカーナヴォン卿に、ツタンカーメンの墓の最後の扉を開けるという「最後のピース」を譲ったのです。

これは「この世紀の発見は、あなたと一緒に成し遂げたのですよ」と共有感を持たせるのが目的です。

もちろん、実際に最後の扉を開けたカーナブォン卿が、とても喜んだのは言うまでもないでしょう。

料理の価値

料理、最後のピース

この世界には、料理店はいくつもありますが、その中でも、人気の料理店にはある一つの共通点があります。

それは、料理を最後まで完成させないで、お客さんに出すということです。

なぜなら、料理人の手でなされた「完成」は、料理の価値を下げることを意味するからです。

お客さんは、料理の最後の鍵となるべく完成の瞬間を譲られることで、まるで「最後のピース」を自分で埋め込み、あかも料理人と一生を料理を完成させたかのような共有感を得るのです。

これにより、料理の価値はあがります。

実際に味が変わることはないでしょうが、お客さんには格段にお美味しく感じることでしょう。

人気のなかった理由

新日本プロレスの内藤哲也選手は、デビュー当初から期待されたレスラーでした。

新人時代から、非常にポテンシャルが高くルックスだって悪くない。

スターダストプレスのような難易度の高い技さえも軽々こなし、早くから次世代のエースとして注目を集めていました。

しかし、期待されたほどの活躍を残せず、次第に観客も離れてしまいます。

客の支持を得られないだけならまだしも、そのうち強烈なブーイングを浴びせられるようになりました。

これは、当時の内藤哲也選手には、プロレスラーにとって大切な、観客に共有感をもたせるという能力が圧倒的に不足していたからです。

先ほどの例で言う「最後のピース」を観客に渡すことなく、独りよがりなプロレスを提供し続けていたのです。

トランキーロが意味すること

内藤哲也選手の「トランキーロ」という言葉の意味を、もう少し考えてみます。

内藤哲也選手の言葉をよく聞くと、全てを明かさないことに気か付きませんか?

例えば、

新メンバーが加入する時は、予告はするけれど最後まで正体は明かさない。

タイトルマッチでも、最後まで自分からは指名をしない。

何かを仕掛けるときも、謎掛けはするけど答えは教えない。

内藤哲也選手が何かを伝えるとき、聞き手にヒントを与えはしますが、最後まで説明することはありません。

どれもこれも、もっとも重要な「最後のピース」をお客さんに委ねているのです。

これにより、お客さんはプロレスについて、内藤哲也選手について、勝手に想像を始めます。

「新しいメンバーは誰だろう?次の挑戦者は誰だろう?次は何を仕掛けるのだろう?」と。

これこそが内藤哲也選手の言う「手のひらに乗せた状態」のこと。

観客は結果を早く知りたがります。

しかし、内藤哲也選手は、簡単に答えを教えるようなことは絶対にしません。

はやる観客をたしなめるよう、お馴染みの言葉で制するのです。

「トランキーロ!あっせんなよ」と。

こうすることで内藤哲也選手は、あっという間に観客の支持を得て、新日本プロレスで最も人気を集めるレスラーになりました。

単なる「焦るな」という意味の「トランキーロ」ですが、答えを知りたがるお客さんを、制するための言葉でもあるのです。

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内藤哲也の無駄の多いプロレス

無駄の多い内藤哲也【新日本プロレス】の試合が人気の理由を考えた!

次に、内藤哲也選手のファイトスタイルについて考えます。

制御不能となった内藤哲也選手は、次のような行動を見せることが増えました。

  • 試合中に寝転ぶ。
  • 相手に唾を吐く。
  • 場外から返ってこない。
  • このような行為は、相手に勝つことには繋がりません。

むしろ、タイミングによっては戦況を悪化させることだってあります。

それなのに、内藤哲也選手は、こういった無駄な行動を繰り返します。

なぜでしょうか?

効率化された世界

現代のように効率化が進められた世界では、一般的に、無駄なことは「悪」として捉えられています。

「時間は一瞬で過ぎるから、過ぎた時間は戻ってこないから、だから私たちは時間を大切にして生きるべきだ」と考えられているのです。

死ぬ直前まで前進し、1秒たりとも無駄にせず生きなければいけません。

でも、こんな生き方って息苦しいですよね。1秒たりとも無駄にしない生き方なんて、ゴールのないマラソンを全速力で走るようなもの。

長く続くはずがありません。

無駄が多くて構わない

私たちはもっと時間を無駄にして良いし、無意味な時間を過ごして良いはずです。

人生なんてゲームのようなもの。

例えば、時間を無駄にしないという生き方は、攻略本のとおりに操作し、最短距離でクリアするのと同じです。

そんなものが楽しいはずがありません。

何度も道に迷いながら、クリアに必要なアイテムさえも取りこぼし、何度も負けてボコボコにされる。

それでも壮大なストーリーに夢中になり、エンディングまでドキドキしながら遊んだほうが、絶対に楽しいに決まっています。

私たちは、無駄なことが大好きなのです。

プロレスの試合だって同じ。始まってから終わるまで、まったく無駄のない試合を見せられたところで楽しいでしょうか?

ゴングが鳴った瞬間に相手を倒し、マウントになってひたすら殴り続ける。

プロレスってそんなもんじゃありませんよね。

それが見たかったら総合格闘技でも見ていれば良いのです。

無駄にアピールして、無駄な技を出して、無駄に見栄えのする技で観客の心をガッシリとつかむ。

そんなプロレスが見たいのです。

トランキーロ、あっせんなよ!

内藤哲也選手のプロレスは、無駄に見える行動が多くて、勝つことだけを考えると非効率。

でも、だからこそファンは内藤哲也選手の試合を支持するのです。

もともとは、内藤哲也選手だって、IWGPヘビー級のベルトが欲しくて、焦ってベルトを追いかけていましたが、結果的にベルトを穫ることはできませんでした。

しかし、追いかけるのを止めて、自分のペースで戦ってみると、ベルトのほうから近づいてくるようになりました。

一分一秒でさえも無駄にするな!

このような行き方が賛美される世の中ですが、あえて無駄に時間を消費してみたら、意外と近道は目の前にあるものです。

人生なんて無駄に生きたって構わない。

トランキーロ。

内藤哲也選手の制御不能な戦い方は、まるで私たちにそのことを伝えているようで心地よい。

だからファンは支持します。これが、無駄の多い内藤哲也選手の試合が人気の理由です。

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圧倒的な結果を出して【ブーイング】暗黒期を抜け出した!

内藤哲也。圧倒的な結果を出して【ブーイング】暗黒期を抜け出した!

このようにして、内藤哲也選手は圧倒的な人気を得ることができました。

しかし、あまり人気があると嫉妬されるようになるのがプロレスの世界。

では、内藤哲也選手は嫉妬という感情を、どのようにクリアしているのでしょうか?

見てみましょう。

人間はなぜ嫉妬する?

なぜ、人間は嫉妬をするのでしょう?

それは、結果を出した人間と自分に、違いを感じていないからです。

自分だって同じくらいの結果を出しているのに、その人ばかり注目されるから、妬み、嫉み、僻み、嫉妬するのです。

これを防ぐには、誰も文句を言えないくらい、圧倒的な結果を出すしかありません。

そうすることで、「あいつには敵わない」という印象を与え、嫉妬されることはなくなります。

もし、あなたの会社が1000万円の売上を上げているのならば、700万円以上をあなたが稼ぎ出す。

もし、あなたの会社が1億円の売上を上げているのならば、7000万円以上をあなたが稼ぎ出す。

これくらい圧倒的な結果を出すと、あなたがどれだけ目立とうと嫉妬してくる人間はいなくなります。

なぜなら、既にあなたと他の人間では、立っているフィールド自体が違うから。

違うフィールドに立っている人間に嫉妬できるほど、人間は器用になんかできていません。

それよりも、もっと身近の、目立っている人間を見つけて嫉妬しはじめます。

新日本プロレスの主役は?

内藤哲也選手は、一時期、次のような発言を繰り返していた時期がありました。

「新日本プロレスの主役は俺」です。

プロレスラーの発言として、問題ないように聞こえますが、本当にそうなのでしょうか?

実はこれは大きな間違いで、エンターテインメントにおいて本当の主役は、リング上の演者ではありません。

本当の主役はお客さんだからです。

極端な例で言うと、良いレスラーがたくさん出てきて、良い試合を多く提供しても、肝心のお客さんが満足しなければ、その日の興行は失敗です。

逆に、少しくらいに雑な試合だったとしても、来ているお客さんの要望に応え、満足するような試合が提供できると、その日の興行は大成功となります。

だから、出場するプロレスラーは全力を尽くし、お客さんを満足させようとするのです。

つまり、

「主役の内藤哲也を、お客さんが見に来る」

ではなく、

「内藤哲也が、主役のお客さんを楽しませる」

と考えるのが正解なのです。

2017年のG1クライマックスで優勝したとき、内藤哲也選手はあえて「主役は俺」だと言いました。

それでも支持されたのは、本当の意味での「主役」を理解していたからです。

そして、お客さんは内藤哲也選手をいっそう支持したのです。

圧倒的な結果を出した内藤哲也

「出る杭は打たれる」という諺(ことわざ)がありますが、中途半端に出ているから打たれるのです。

手が届かないくらい、出過ぎてしまえば打たれることはありません。

内藤哲也選手は、制御不能となることで圧倒的な結果を出しました。

他の選手からは「あいつには敵わない」 と思われるようになり、ファンからは「内藤哲也選手なら」と認められるようになったのです。

一般に、圧倒的な結果を出した人間は、驕り高ぶり、再び転落していく人が多いもの。

調子に乗って、作らなくても良い敵を作り、脚を引っ張られるからです。

その点、内藤哲也選手は、圧倒的な結果を出しても発言は常にファン目線。

ファンが次に何を望んでいるのか、何をすれば喜ぶのかを第一に考えています。

だからファンは内藤哲也選手に注目するし、内藤哲也選手の周りに集まります。

東京スポーツのインタビューに定期的に答えたり、週刊プロレスで連載を始めたり……。

プロレス界では伝統的に、一時代を築いたレスラーはその後転落が待っているものですが、内藤哲也選手に、その心配はないようです。

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