独自の進化を遂げる、NEVER無差別級王座が辿り着く先は?

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独自の進化を遂げる、NEVER無差別級王座が辿り着く先は?
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プロレスブームを牽引する、新日本プロレスの頂点に君臨するのは、何と言ってもヘビー級の王座です。

そのヘビー級戦線で中心となるのが、IWGPヘビー級王座、IWGPインターコンチネンタル王座、NEVER無差別級王座の三大王座です。

ただしこの中で、唯一IWGPの冠が付くことなく、格下と見られがちなのがNEVER無差別級王座です。

なぜ、NEVER無差別級王座は他の王座に比べて、格下に見られるのでしょうか?

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NEVER無差別級王座の誕生

この格下と見られがちな大きな理由は、 NEVER 無差別級王座が若手主体興業で誕生したからです。

これは「世界統一」という崇高な目標を掲げスタートしたIWGP系の王座とは大きな違いがあります。

いわばスタートの時点で「世界に誇る日本の伝統工芸品」と「趣味で作ったハンドメイドバッグ」くらいの差があったのです。

NEVER無差別級王座は、2012 年、制御不能になる前の内藤哲也選手プロデュースの下、王座決定トーナメントが開催され、争われました。

王座決定トーナメントは、田中将斗、カール・アンダーソン、真霜拳號、高橋裕二郎、田口隆祐、KUSHIDA、石井智宏、キャプテン・ニュージャパン、 YOSHI-HASHI 、BUSHI 、旭志織、滝澤大志、ヒロ・トウナイ、関根龍一、高橋広夢、佐々木大輔の16人(全て敬称略)が出場。

今考えると、新旧IWGPジュニア王者がいたり、後のWWEスーパースターがいたり、カリスマがいたりと、わくわくするようなメンバーですが、今を遡ること5年も前の話です。

KUSHIDAはIWGPジュニアヘビー級王座戴冠前ですし、高橋広夢は黒のショートタイツのヤングライオンに過ぎません。

カール・アンダーソンは技巧派の「良質外国人」止まりで、佐々木大輔は、お笑い集団「モンスターアーミー」の一兵卒に過ぎませんでした。

優勝した田中将斗曰く「勝って当たり前」と、この若手・中堅クラスで固められた人選に不満をぶちまけていたものです。

当時、新日本プロレスで、エースとして君臨していたのは、棚橋弘至選手、中邑真輔選手、オカダ・カズチカの選手の3人でした。

その3人ともが、NEVER無差別級王座のベルトに興味を示さなかったという事実が、皮肉にも、他のベルトと違いを印象つける印象を与え、王座決定トーナメントは終了したのです。

ミスターNEVER

しかしこの権威から切り離された王座が、じわじわと独自の進化を遂げはじめます。

独自の進化が生んだ如実な一例が、石井智宏選手でした。

当時の石井智宏選手は、試合内容では評価を受けることこそありましたが、タイトルマッチには程遠い中堅レスラーの1人でした。

しかし、 NEVER無差別級王座を獲得後、4回の防衛を果たし、初代王座の田中将斗選手と並ぶ、最多防衛数を記録。

初代王座決定トーナメントが開催された時点では、田中将人選手に 「勝って当たり前」と言われた中堅レスラー石井智宏選手でしたが、いつの間にか、ミスターNEVERと呼ばれるほどに、上り詰めていたのです。

NEVER無差別級王座の進化とは

次にNEVER無差別級王座の歴代チャンピオンを振り返ってみましょう。

初代王者の田中将人選手の後は、内藤哲也選手、石井智宏選手、高橋裕二郎選手、真壁刀義選手(2回)、柴田勝頼選手(3回)、永田裕二選手、EVIL選手、後藤洋央紀選手、鈴木みのる選手と、そうそうたるメンバーが並びます。

このメンバーを見て感じるのは、見事に「男臭さ」を感じさせる選手が集まっていること。

時代錯誤なまでに「男臭さ」を感じさせるNEVER無差別級の闘いが、石井智宏選手に真価を発揮させたということなのでしょう。

  • 逃げない
  • 折れない
  • 負けない

感情をむき出しにせめぎ合う彼らは、最近の新日本プロレスにはない「男臭さ」で、ファンを魅了します。

かつて新日本マットで繰り広げられ、ファンを熱狂させた黄金の「昭和プロレス」が再現されていると評価するファンも少なくありませんでした。

かつて、プロレス中継が毎週20%の視聴率を誇った黄金時代。

NEVER無差別級王座が進化した先は「昭和のプロレス」だったのです。

4月26日の新日本プロレス広島大会で、NEVER無差別級王座は、鈴木みのる選手の手に渡りました。

「昭和を知る最後の大物」鈴木みのる選手が描く、NENER無差別級王座戦線のこれからが楽しみです。