内藤哲也【新日本プロレス】の人気がなかった理由を考えた!

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内藤哲也【新日本プロレス】の人気がなかった理由を考えた!
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内藤哲也選手というと、今のプロレス界で最も人気を集めているレスラーです。

しかし、ほんの数年前まで、内藤哲也選手は全く人気がありませんでした。

「なぜ、人気がなかったのか?」今回は、その理由を考えます。

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最後のピース

最初に、ちょっとした話を2つほど紹介します。

人類史上最大の発見

古代エジプト、ツタンカーメン王の墓を発見したことで知られる、ハワード・カーター氏。

彼は、長い探索の費用を負担してきた、カーナヴォン卿のために、あることを計画しました。

それは、ツタンカーメンのお墓を探し当てる直前に、ロンドンのカーナヴォン卿に電報を打ち、すぐに来るよう伝えたのです。

探索を一時中断し、カーナヴォン卿がエジプトに到着するのを待ちました。

そして、ようやく到着したカーナヴォン卿に最後の扉を開けさせ、人類史上最大の発見という大役をカーナヴォン卿に譲ったのです。

これにより「この発見は、あなたと一緒に成し遂げたのですよ」と共有感を持たせたのです。

もちろん、カーナブォン卿が喜んだのは言うまでもないでしょう。

料理の価値

世の中には人気のある料理屋はいくつもありますが、それらには、一つの共通点があります。

それは、料理を最後まで完成させないで、お客さんに出すということです。

これはジグソーパズルでいう「最後のピース」はお客に埋めさせるにあたります。

なぜなら、料理人の手でなされた「完成」は、料理の価値を下げることを意味するからです。

「最後のピース」を埋めさせることで、お客を料理する側に引き込み共有感を持たせる。

そうすることで、まるで自分がその料理を完成させたかのように感じるのです。

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人気のなかった理由

新日本プロレスの内藤哲也選手は、デビュー当初から期待されたレスラーでした。

新人でありながら、非常にポテンシャルが高く、ルックスだって悪くない。

スターダストプレスのような難易度の高い技さえも軽々こなし、早くから次世代のエースとして注目を集めていました。

しかし、期待されたほどの活躍を残せず、次第に観客も離れてしまいます。

なぜなら、当時の内藤哲也選手には、プロレスラーにとって大切な、観客に共有感をもたせるという能力が不足していたからです。

また、マイクでも「30歳までにベルトを巻く」など、創造力を働かせる余地のない発言に終止し、そこに観客の感情が入る余地はありませんでした。

つまり、最後のピースを観客に渡すことなく、独りよがりなプロレスを提供し続けていたのです。

これが、新日本プロレスで、内藤哲也選手に人気がなかった理由です。

客の支持を得られないだけならまだしも、そのうち強烈なブーイングを浴びせられるようになっていきます。

新日本プロレスの主役は?

また、内藤哲也選手は、次のような発言を繰り返していた時期がありました。

「新日本プロレスの主役は俺」です。

プロレスラーの発言として、問題ないように聞こえますが、本当にそうなのでしょうか?

実はこれは大きな間違いで、エンターテインメントにおいて本当の主役は、リング上の演者ではありません。

なぜなら、本当の主役はお客さんだからです。

例え、良いレスラーがたくさん出てきて、良い試合を多く提供しても、お客さんが満足しなければ、その日の興行は失敗です。

逆に、少しくらいに雑な試合だったとしても、来ているお客さんの要望に応え満足させれば、その日の興行は大成功となります。

だから、出場するプロレスラーは全力を尽くし、お客さんを満足させようとします。

つまり、

「主役の内藤哲也を、お客さんが見に来る」

ではなく、

「内藤哲也が、主役のお客さんを楽しませる」

と考えるのが正解なのです。

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お客さんを楽しませる方法

では、どのようにして、お客さんを楽しませるのかというと、先ほど説明したように「最後のピース」をお客さんに委ねるのです。

既にこの方法は、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンとなった内藤哲也選手が実践しており、お客さんを満足させることに成功しています。

例えば、

  • 新メンバーが加入する時は、予告はするけれど最後まで正体は明かさない。
  • タイトルマッチでも、最後まで自分からは指名をしない。
  • 何かを仕掛けるときも、謎掛けはするけど答えは教えない。

内藤哲也選手は、ヒントを投げかけはするけれど、最後まで説明することはありません。

どれもこれも、もっとも重要な「最後のピース」をお客さんに委ねています。

これにより、お客さんはプロレスについて、内藤哲也選手について、勝手に想像を始めます。

  • 新しいメンバーは誰だろう?
  • 次の挑戦者は誰だろう?
  • 次は何を仕掛けるのだろう?

と。

これこそが内藤哲也選手の言う「手のひらに乗せた状態」です。

基本的に、観客は結果を早く知りたがるもの。

だけど、内藤哲也選手は、簡単に答えを教えるようなことは絶対にしません。

はやる観客をたしなめるよう、お馴染みの言葉で制するのです。

「トランキーロ」あっせんなよ。

と。

こうすることで内藤哲也選手は、あっという間に観客の支持を得て、新日本プロレスで最も人気を集めるレスラーになりました。

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内藤哲也の人気は不動

プロレスで、人気を集めるのに重要なのは、観客に全てを明かさないこと。

そして、共有感を持たせることの2つです。

長い間、苦しんできた内藤哲也選手ですが、この2つを実践し、新日本プロレスで最も人気を集める選手となりました。

この人気は、ベルトを巻いても巻かなくても変わらない、不動のもの。

今後も、内藤哲也選手の人気は続くでしょう。