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キャラクタープロレスを排除せよ!

   

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キャラクタープロレスを排除せよ/週刊プロレス1816号

W-1で近藤修司を中心とする新ユニットが始動

10月9日に行なわれた「W-1」東京・後楽園ホール大会で、新ユニットが結成されました。

チーム246を解散した近藤修司選手を中心に、元エル・デスペラードの河野真幸選手、若手の村瀬広樹選手、芦野祥太郎選手の4人からなる新ユニットです。

結成したばかりのため、まだユニット名はありませんが、コンセプトは「キャラクター、ネタプロレスの排除」。

まずは、W-1のキャラクタープロレス代表格の、WRESTLE-1チャンピオンシップ王者の征矢学選手、イケメンキャラクターとして人気上昇中のイケメン二郎選手を標的にすることを宣言しました。

キャラクターというと、見た目だけで十分なインパクトを誇る浜亮太選手。オリエンタルなムードを醸しだすTAJIRI選手も標的とされるかもしれません。

また、武藤敬司選手も武藤敬司というキャラクターを演じていると考えれば、いずれは標的とされる可能性も高いです。

とにもかくにも、さっそく新ユニットの主張が認められ、11月3日(火・祝)に開催される愛知・名古屋国際会議大会で、征矢学選手と葛西純選手の持つ、レッスルワンタッグチャンピオンシップへの挑戦が決定しました。

キャラクターはプロレスに必要不可欠な要素

現在、人気を集めている新日本プロレス、DDT、ドラゴンゲートの三団体は、いずれも、キャラクタープロレスの概念を導入して、絶大な人気を集めています。

なぜ、新日本プロレス、DDT、ドラゴンゲートは、キャラクタープロレスの概念を取り入れたのでしょうか。

答えはいたって簡単です。

キャラクターが立っていると観客が分かりやすいからです。

仮に、プロレス観戦が初めての人が会場にいたとしても、プロレスラーのキャラクターが立っていると流れをつかみやすい。

プロレスを見慣れた人なら当たり前のタッグマッチも、プロレス初心者から観たら誰を見たら良いのかわからないし、どこを見たら良いのかさえも分かりづらいのです。

オロオロしてる間に試合が終わって、何が面白いのか分からないといった状態に陥るでしょう。

そうなると、二度と会場には戻ってこないかもしれません。

キャラクターはアイドルグループでも重要

このあたり、アイドルグループがキャッチフレーズや色分けして個性を出すのと同じシステムです。

若いころならまだしも、中年ともなると自分より20歳以上も年齢の離れた少女達を瞬間で見分けるのって難しいんですよね。

それが、色分けされると途端に分かりやすくなります。

名前は覚えられなくても色くらいなら記憶が可能。

家に帰ってから、お気に入りの子の名前調べるのだって容易です。

それに、与えられてる色で、なんとなくアイドルのグループ内における序列みたいなものだって見えてきます。

事務所に推されてる色だとか、推されにく色だとかなんとか…

とりあえず、私の推すアイドルの色はは暖色系が多い気がします。ピンクであることは滅多にないですね。

なぜ、キャラクタープロレスが増えているのか

話を戻します。

キャラクタープロレスの重要性を理解し実践している新日本プロレス、DDT、ドラゴンゲートは、それまでプロレスを見なかった層を含めて、観客数を大幅に増やし躍進しています。

それでは、それ以外の団体は、これらの現象をどのように考えているのでしょうか?

新日本プロレス、DDT、ドラゴンゲートを入口に、いずれはファンが流れてくると思っている?

そう思っていたとすると、それは絶対にありえないでしょう。

なぜなら、価値観の多様化したプロレス界では、同じプロレスといえど、団体が違えば全くの別物だからです。

新日本プロレスでプロレスを初めて観戦してファンになった人が、DDTが気になるようながあったとしても、個性のない昔ながらのプロレスをやってる団体に興味を持つなんてことはありえません。

わざわざ、地味な団体に興味を持たなくても、新日本プロレスとDDTだけで毎月どこかしらの試合を観に行くことができますしね。

グッズ買って映像観てたら、他の団体に使う金も時間もないですよ。

そもそも、個性のない団体は発進力も弱いから届いてきません。いくら、崇高な理想を掲げようとも、観客に届かなければ何にもなりません。

きちんと発信して、観客数がガンガン増えて、グッズがガンガン増えて、ネット配信もガンガン増やさないといけないのです。

キャラクターに頼らないのがキャラクター

とはいえ、あまりにキャラクタープロレスばかりが溢れかえると、いささか食傷気味になるのもまた事実。

かつて、UWFが標榜する格闘技路線が現れた時、プロレスがややお行儀良く語られるようになりました。

そこに、なんでもありを標榜し、コテコテプロレスを見せて脚光を浴びたのが大仁田厚選手率いるFMWです。

同時期、ジャイアント馬場さん率いる全日本プロレスは、「みんなが格闘技に走るので、私、プロレスを独占させていただきます」というキャッチコピーを元に、四天王プロレスに人気を集めました。

いずれも、プロレスが同じような個性にばかり走る中、あえてそれとは対極な位置を独占し、確固たる地位を築いたのです。

みんながキャラクタープロレスに走るなら、あえて、キャラクターを作らないのもキャラクタープロレスの一種です。キャラクターがないのがキャラクターです。

最強のキャラクターは実力

アイドルグループだって、何かと派手な話題先行のアイドルが多い中、あえて派手な話題に頼らず、地力でトップアイドルの地位を独占しているグループがあります。

ハロー!プロジェクトです。

最近では、世間一般的なメディアにはあまり出演することはないけれど、実際に観戦すると、ハロー!プロジェクトのパフォーマンスレベルの高さに驚きますよ。

もし、そこらのアイドルグループと対バンなんてやっちゃった日にはエラいことになります。きっと全部持って行っちゃいますよ。

アマチュアアイドルとプロのアイドルの違いをまざまざと見せ付けるでしょう。

キャラクターに苦しんだキャラクタープロレス

話を戻します。

最初に述べたとおり、11月3日(火・祝)の愛知・名古屋国際会議大会にて、新ユニットから村瀬広樹選手と芦野祥太郎選手のレッスルワンタッグチャンピオンシップ王座への挑戦が決定しました。

王者組の征矢学選手と葛西純選手は、共に強烈なキャラクターを持ったレスラーです。

しかし、征矢選手も葛西選手も、以前はキャラクターで苦しんでいた時期がありました。

征矢選手は若手時代に、藤波辰爾選手、西村修選手を中心とする「プロレスリング・無我」に所属し、読んで字の如く、自分を出さないスタイル。つまり、キャラクターを出さないユニットに所属し、ブレイクできない状態に苦しんでいました。

その後、全日本プロレスで突如ワイルド路線へと変貌を遂げ、ブレイクを果たしました。

また、デスマッチのカリスマこと葛西選手も、デビューから間もなきときは、与えられたキャラクターに苦しんだ歴史を持っています。

その時の記憶は、不遇の時代として現在では封印しています。

脱・キャラクタープロレス

簡単に、キャラクタープロレスとはいえども、皆、そこに辿りつくまで試行錯誤を繰り返した結晶がキャラクターです。

否定するだけなら簡単です。

キャラクタープロレスを否定するのならば、キャラクターを覆すだけの脱キャラクターを見せることが必要。

それができたなら、脱キャラクタープロレスは、観客の支持を得るかもしれません。

イデオロギー闘争の先にあるもの

近藤修司選手率いる、W-1の新ユニットの話に戻します。

新ユニットは、W-1内にイデオロギー抗争を仕掛け、対立概念を持ち込むことを宣言しました。

主な標的は、既に強烈なキャラクターを持つ、現王者の征矢学選手と、人気上昇中のイケメン二郎選手です。

現状では、イデオロギー対決がどのような結末を迎えるのかは分かりません。

しかし、いずれはこのイデオロギー対決がW-1のみならず、団体の枠を超えていけばおもしろいと思います。

W-1の外のプロレス界、つまり新日本プロレス、DDT、ドラゴンゲートには、キャラクターを持つプロレスラーが揃っています。

そのあたりに出て行き、イデオロギー抗争を仕掛けることができたなら、新ユニットの始動はもっともっとおもしろいものになるのではないのでしょうか。

キャラクタープロレス全盛の今、W-1の新ユニットの動きを、頭の片隅に入れておいても損はないかも。

最後までお読み頂きありがとうございます!

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