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新日本プロレス内藤哲也【トランキーロ】が制御不能を完全解説する

      2016/04/17

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トランキーロ内藤哲也インタビュー

新日本プロレス内藤哲也選手の周辺が慌しい。

2015年7月、1ヶ月以上に及ぶメキシコ遠征から帰国してからというものの、かつてのような好青年キャラクターはメキシコ湾のかなたへと流し去り、制御不能キャラクターとして変貌。

当初は、「ロスなんとか」だとか、「ロス・インゴ…」などと、なかなか浸透しなかったチーム名「ロス・インゴベルナブレス」も、今では誰もが口ずさむレベルにまで浸透。

G1クライマックス開幕直後から発売された「ロス・インゴベルナブレス」Tシャツは上々の売上げ、今シリーズからは「ロス・インゴベルナブレス」キャップも発売されました。

まさしく今が旬の内藤哲也選手の2015年下半期を振り返ります。

ロス・インゴベルナブレス浸透初期

6月末にメキシコから帰国後、三重県四日市で行われた第一戦で、内藤選手はかつてのイメージを覆す、謎の無気力ファイトを見せました。

試合後、次のようなコメントを残します。

帰国初戦後のコメント

1カ月以上もメキシコにいたんで、メキシコの自由なリズムが、自由な闘いが染み付いてしまったというか。

何かこの新日本プロレス、そしてこの新日本プロレス本隊の、この堅っ苦しさが、イライラくるね。

新日本プロレス公式サイト

なにやら、新日本プロレス本隊になじめないことを吐露します。

俺が(ラ・)ソンブラと組んで入ったチーム、ロス・インゴベルナブレス。

インゴベルナブレ・・・制御不能っていう意味。いい言葉だな・・・

新日本プロレス公式サイト

さらに、ここで、「ロス・インゴベルナブレス」という名前を明らかにしました。

インターネット全盛の世の中。このニュースはすぐに拡散し、多くのファンが内藤選手に何かが起こりつつあることを予感します。

それはいつ?どのように?

幸いなことに6月28日(日)には東京・後楽園ホールで新日本プロレスの試合が組まれています。

内藤選手が何かを起こすのならば、G1クライマックス前のここでしかありえません。

私が、何かが起こる予感を期待し、後楽園ホールに足を運びました。

後楽園ホール後のコメント

内藤哲也のヒールターンに期待した新日本プロレス後楽園

結果的に、さしたる事件はなにも起こらず、ただ内藤選手が無気力に見える試合を見せただけ。

内藤選手の試合後のコメントは、次の通りです。

今日は日曜日? ドミンゴ?

いや、CMLLはさ、毎週日曜日アレナメヒコで試合してんだよね。

今日俺、てっきり朝起きた時、『あぁ、アレナメヒコ行かなきゃ』って思っちゃったよ。

それぐらい俺、ちょっとメキシコの空気を吸い過ぎてまったかなと。

あの空気が懐かしいなぁ、恋しいなぁ。

俺はCHAOSではない。もちろんBULLET CLUBでもない。ましてや本隊でもない。

俺の居場所は……ロス・インゴベルナブレス

新日本プロレス公式サイト

とりあえず、内藤選手の立場は中立。

新日本プロレスで現存している、どこのユニットにも所属しない旨を明らかにしたのみでした。

大阪城ホール後のコメント

こうなると、次に注目が集るのが7月5日(日)の大阪城ホールです。

21年ぶりに新日本プロレスが試合をするということで注目が集まっています。

そして、大阪というと、内藤選手にブーイングが集中砲火される地域。

ここで、大阪のファンのみならず、日本全国のプロレスファンに内藤選手のヒール転向をアピールしたいところです。

新日本プロレス7/5大阪城ホール大会結果

しかし、ここでも大きな変化はありませんでした。

同じアニマル浜口ジム出身の本間選手を、半ば見殺しにする形で内藤・本間組は敗北。

試合後、内藤選手は敗北を悔しがる素振りも見せずに次のようなコメントを残します。

(※先に引き揚げて来て)トランキーロ、トランキーロ、焦んなよ。

その前に覚えた? 覚えた? チーム名、覚えた? 言ってみろよ

(記者)--インゴベル……

俺に質問あるんだったら、その前にちゃんと覚えてから来いよ。トランキーロ、トランキーロ、焦んなよ

新日本プロレス公式サイトより

まだ、ロス・インゴベルナブレスの名前は浸透していなかったようです。

G1クライマックスが開幕

内藤選手から、明確なヒール宣言の意思が聞かれないまま、新日本プロレスは真夏のG1クライマックスに突入します。

今年のG1クライマックスは2ブロック制。

内藤選手はは棚橋弘至選手、AJスタイルズ選手、飯伏選手らと同じAブロックにエントリーされました。

メタルマスクにトランキーロ入場

G1クライマックスで、内藤選手はメタルマスクを着用し、入場にたっぷりと時間をかけるスタイルを確立させます。

多くのファンが、「これぞ、ロス・インゴベルナブレスの流儀」と認識しますが、実はそうではありません。

だって組みたくない人と一緒に組んで入場させられている人と組まされたら、ああなっちゃうでしょと。

(ゴング8号)

組みたくない人うんぬんというのはその後の話ですが、とりあえず、メキシコでのロス・インゴベルナブレスでは、ゆっくり入場すると言うムーブはなかったようです。

G1クライマックスの結果

G1クライマックスでは、序盤で活躍するも終盤に負けが込んで5勝4敗と振るわない結果に終わります。

しかし、Aブロック三強と呼ばれた棚橋選手、AJスタイルズ選手、飯伏幸太選手から勝利を奪いました。

それについて、次のようなコメントを残します。

べつに棚橋、AJ、飯伏に勝ちたくてG1に出たわけじゃないんで。

どれもリーグ戦のひとつに過ぎなくて。

(週刊プロレス1810号)

G1クライマックス三強と呼ばれた、棚橋選手、AJスタイルズ選手、飯伏幸太選手から勝利を奪ったものの、それで良しとしません。

また、リーグ全戦を通し、無気力風に見える試合を繰り返したため、一見すると勝敗度外視のスタイルに思われましたが、日程終了後、次のようなコメントを残します。

G1出場選手で「優勝しなくていいや」って思ってる人がいるわけないんで、当たり前のことですけど。

(週プロ1810号)

G1ってそういう(勝敗が大切な)大会ですよね

(ゴング8号)

過去に優勝・準優勝経験のある内藤選手です。

制御不能にスタイルは変われど、G1クライマックスで優勝したいという気持ちは消えていません。

安心しました。

新たな遺恨の発生

G1クライマックス中も、好き勝手に暴れる内藤選手に対し、異を唱える選手が現れました。

柴田勝頼選手です。

柴田勝頼との抗争

柴田選手は、内藤選手の煮え切れない態度を「中途半端」と位置づけ、G1クライマックスの前哨戦で執拗に付け狙い、公式戦で組まれたシングルマッチで内藤選手から勝利をおさめます。

G1クライマックス後も、煮え切らない態度を崩さない内藤選手を執拗に追い詰め、シングルマッチに誘います。

これに対して、内藤選手は次のコメントを残しました。

(柴田選手とは)G1で負けてるのでやりたかったし、やらなきゃいけないと思ってた。

口に出してないけど向こうから言ってきてくれてラッキーだなと。

(週刊プロレス1810号)

内藤選手は「やらなきゃいけない」と発言。

制御不能に見せて、勝負には拘るところが伺えます。

やはりプロレスは、勝たなくては始まりません。

リーグ戦で取りこぼした柴田選手を、しっかりとターゲットに入れていました。

神戸で組まれたシングルマッチ

9月27日(日)の兵庫・神戸ワールド記念ホール大会では、内藤選手は柴田選手とのシングルマッチが組まれました。

前述の通り、柴田選手は内藤選手のスタイルついて否定的。

それを聞いた内藤選手は、次のようなコメントを残します。

俺は別にあいつの、柴田勝頼の歩んできた道を否定するつもりはないですし、俺が歩んでいない道を歩んできてるわけで、俺が経験していないことも経験しているんだろうなと思うんですけど

(ゴング8号)

内藤選手のスタイルを一方的に否定する柴田選手とは対照的に、内藤選手は柴田選手に悪い印象は持っていないようです。

喧嘩売りに来ましたと新日本プロレスに参戦しながら大人しくなってしまったことを指摘しつつも、柴田選手の歩んできた道を否定しません。

むしろ柴田選手の経験したことを肯定する言葉も出ています。

しかし、次のように付け加えます。

逆におまえ(柴田)が経験していないことを俺は経験しているよと。

(ゴング8号)

否定はしないが、否定されたのならば、しっかりと噛み付き返すことを忘れません。

G1のリベンジを達成

神戸ワールド記念ホールでは、柴田選手に勝利を奪った内藤選手。

試合後、次のようなコメントを出しました。

柴田。喧嘩売りに着たんだろ!?ギラギラした柴田がお目見えしてよかったじゃん。

客も柴田も感謝しろよ。

これでG1も終わった。G1の一番面倒くせえヤツも片付けた。

(新日本プロレス公式サイト)

G1クライマックスでで負けた柴田に、しっかりと借りを返したことをアピール。

やはり勝負に拘っていることが分かります。

棚橋弘至からの指名

神戸のメインイベントでは、棚橋弘至選手が、東京ドームでのIWGPヘビー級王座挑戦権を、バッドラック・ファレ選手から防衛。

試合後、東京ドームの前に、もう一人闘っておかなければならない選手がいることを宣言します。

G1クライマックス公式戦で負けた内藤選手です。

棚橋選手は、内藤選手を呼び込み対戦を迫ります。

このアピールに対し、内藤は花道に姿を見せるも観客はブーイングで反応。無言で引き上げました。

この行動について次のように話します。

(棚橋に)出てこいと言われたから出ていったのに、「カエレ」ってお客の反応がよくわからない。

わざわざ出ていったんですよ。帰る直前だったのに。

(週プロ1815号)

ブーイングを送る観客に正論を返しました。

両国国技館にパレハ(相棒)を連れてくる

内藤選手は、両国国技館のバックステージで、次のコメントを残しました。

両国に俺のパレハ(相棒)を連れてくる。

それは誰か?焦んなよ

(週刊プロレス1814号)

ここで、プロレス界で今最も熱い話題、「内藤選手のパレハ」発言が飛び出します。

パレハの正体については、ロス・インゴベルナブレスのメンバー、NO LIMIT時代の盟友高橋裕二郎選手、メキシコ遠征中の高橋広夢選手、飯伏選手などが推測されていますが、当の内藤選手に言わせると、「トランキーロ」。

両国国技館大会当日まで、その正体は謎に包まれたままのようです。

権利証マッチへの挑戦が決定

この発言に対し、新日本プロレスが両国国技館で用意したカードは棚橋選手のとシングルマッチ。

パレハという相棒の存在を明らかにしたにも関わらず、タッグマッチではなくシングルマッチが組まれたことについて、内藤選手は次のように憤ります。

この会社は棚橋が行ったことがすべて。

棚橋の口から「内藤」って言葉が出た時点で結局やらなきゃいけないんだろうと、俺が「やらない」って頑なに言ったところで、この会社は棚橋が「やる」って言ったら決定ですから。

(ゴング8号)

内藤選手からすると、棚橋選手はG1クライマックスで倒した選手の一人。

今さらシングルマッチを組まれたところで、さほど興味はない様子。

それよりも、パレハ(相棒)を連れてくるといったにも関わらず、シングルマッチを組まれたことに怒りの感情を持っているようです。

とはいえ、棚橋選手はG1クライマックスの覇者。

G1クライマックスの覇者には、翌年に行われる東京ドームで、IWGPヘビー級王座に挑戦する権利が与えられています。

その棚橋選手にシングルで勝利すれば、東京ドームのメインイベントでIWGPに挑戦する権利が舞い込んできます。

しかし、それについては次のようなコメントを残します。

IWGPヘビーがメインとは限らない

俺は知ってるぜ、その権利証を取っても東京ドームのメインイベントに出れるかわかんないんでしょ?

知ってるよ、なんせ経験者ですから。

(新日本プロレス公式サイトより)

言うまでもなく、2014年の東京ドーム大会を振りかえっての発言。

挑戦権利証システムが始まってから、東京ドームでIWGPヘビー級王座に挑戦できなかった選手は今のところ存在しておりません。

しかし、2013年内藤選手だけはメインイベントで挑戦することができませんでした。

それは、東京ドーム大会に行われたファン投票の結果、ファンがオカダvs内藤のIWGPヘビー級戦ではなく、棚橋vs中邑のIWGPインターコンチネンタル戦を支持したからです。

内藤選手は、屈辱でしかなかった経験を持ち出し、簡単には会社の意向に従わない姿勢を見せました。

苦い経験が、物語となって生きています。内藤選手しかできない発言です。

だったら次のドームもファンの皆様の意見は大事にしたほうがいいんじゃないですかね(苦笑)。

ボクが勝って権利証を持ったら、ファンの意見を尊重しますよ。

(週刊プロレス1814号)

2年前の出来事が一つに繋がります。プロレスの醍醐味全開です。

そして、棚橋選手、ひいては新日本プロレスに皮肉を込めてこのように言いました。

(棚橋に勝ったとしても)「(もう一度)やる」って言ったらやらなきゃいけないんでしょうね。

これは過酷ですよ。

ドームまで今年残り何試合あるかわからないけど、ヘタしたら毎日、棚橋対内藤の権利証争奪マッチになるかもしれない(笑)。

(週プロ1815号)

さすがに、そこまでにはならないとしても、現状のところ、棚橋選手が中心にマッチメイクが組まれていることは否めません。

ただし、棚橋選手はG1クライマックスの覇者。

覇者である以上は、マッチメイクの中心となるのは致し方ないところではないでしょうか。

このあたりは、オカダ選手の「IWGPヘビーを舐めるな!」という発言に相通ずるものがあるかもしれません。

IWGPヘビー級王者よりも、挑戦者にばかりスポットがあたる現状に一石を投じました。

再び、無効試合?

さて、ここで話をパレハ(相棒)に戻します。

俺としては両国についに俺のパレハを連れてきて、タッグマッチをやろうかなって思ってたんで、そのために用意したけど。

(新日本はタッグマッチを組まなかった)

(週プロ1815号)

両国国技館にパレハ(相棒)を連れてくると宣言したにも関わらず、タッグマッチではなくシングルマッチを組まれた内藤選手は、不満を露わにします。

今の制御不能の内藤選手にとって、挑戦権利証の懸ったシングルマッチといえど何をやらかすのか分かりません。

G1クライマックスの決勝進出者が決まる直前、次のように発言したこともありました。

俺が天山に勝って、棚橋vsAJが無効試合になれば、俺はいけるんだな。

じゃあ、どうやったら無効試合になるのかな?

G1クライマックスのリーグ戦、棚橋vsAJの勝者が決勝に進むことができる試合です。

もし無効試合になれば内藤選手にも決勝の可能性が残されていました。

てっとり早く無効試合にするためには、乱入劇を企てるのが一番です。

しかし、その前の試合で内藤選手が天山選手に負けたため、計画は未遂に終わりました。

もしかすると、内藤選手はこのタイミングで、再び無効試合の計画を立てているのかもしれません。

挑戦権利証をかけた試合が無効試合になった場合はどうなるのでしょうか?

権利証保持者の防衛?挑戦者が強奪?両者権利剥奪?

現状では、その行方は明らかにはされていません。

内藤選手が、新日本プロレスにいる理由

以前は、リング上で「新日本プロレスの主役は俺だ」と肩肘をはった発言が目立った内藤選手ですが、今の内藤選手を観ていると、非常に自然体で注目を集めていることが分かります。

パレハを予想してファンは楽しんでる。俺に感謝しろ。

毎年年末の試合は、東京ドームへのつなぎでしかありませんでしたが、内藤選手のパレハ発言ひとつをとっても、これだけ話題を独占しています。

このパレハについては、次のようなヒントを残しています。

(パレハ)は一人とも言ってないですしね。

パレハはレスラーとも限らない。レフェリーかもしれない。(中略)リングアナかもしれない…(中略)あとはカメラマンにもいるかもしれない。

実は週プロの編集長がパレハかもしれない(苦笑)。

(週プロ1815号)

つまり、全くの予想が付かないということ。

予想がつかないことがより注目を集めています。

いよいよ内藤選手の時代が来たのではという予感を隠し切れません。

今のこの状況を指して、内藤選手は次のように現状を表現します。

いまがこの9年間でいちばん楽しいし、充実してますね。

(週プロ1815号)

最も聞きたかったのがこの答え。

さらに続けます。

俺の中で新日本のレスラーはIWGPを目指さなくなったら終わり。このリングにいるべきじゃない。

(中略)それでいま現在、俺が新日本にいるってことは…答えはそういうことです。

(週プロ1815号)

ことあるごとに、「トランキーロ(焦んなよ)」と煙に巻き、制御不能を貫く最近の内藤選手ですが、根本的な部分では何も変わっていません。

今だって、勝利を欲していますし、G1で優勝したい。

メインイベントだって出たいし、IWGPヘビー級のベルトだって巻きたい。

プロレスラーとして充実を目指していますし、トップを目指しています。

いつだって軸はブレていません。

ただ、最近はそれを表現する方法が少しばかり変わっただけのこと。

トランキーロ

もしかすると、最も焦っているのは内藤選手なのではないでしょうか。

焦り続けた9年間、思うような結果が付いてこなかった。

いったん、自然体に戻ったら、今のスタイルに落ち着いた。

そうすることによって、今まで焦っていたことが全て一本の線で繋がりました。

20代でIWGPヘビーを獲れなかったことも、ファン投票で選ばれなかったこともです。

今、勢いは内藤選手にあるように思います。

過去、挑戦権利証を持ちながら、東京ドームのメインに立てなかった唯一の選手である内藤選手が、挑戦権利証を奪取した唯一の選手になるかもしれません。

その結末は…もちろん、トランキーロです。

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